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VOICE留学体験記

英語学習者から英語ユーザーへ。留学で得た経験と生きた英語を授業に活かしたい

オーストラリアの大学院へ進学しようと思ったのはなぜですか。

英語教師として、長期留学の経験が重要だと思ったからです。これまでイギリスとオーストラリアに短期留学はしていたのですが、現地の文化にどっぷり浸かったことがなかったため、大学院留学を決意しました。

社会人経験者として大学院へ留学するに当たり、難しかったあるいは大変だったことはありましたか?

IELTS学習時間・留学資金の確保と留学情報収集が大変でした。

学習に関しては、毎日最低3h勉強を目標に隙間時間を工夫していました。毎朝4:30に起き、6:00〜7:20の間で単語帳学習とシャドーイングを行った後出勤し、7:45から校門前で単語帳片手に登校指導を行っていました。昼休みはTED Talkを見たりListening問題を解いたりしながら昼食を摂っていました。帰宅後はCamblyオンライン英会話でSpeaking練習を行い、残った時間で洋書を読んだりReading対策をしたりしていました。土日は模試とWriting対策に充てていました。

大学院留学には学費・生活費を含め500万円以上を要します。私は大学成績GPAの低さにより無償の奨学金を借りることが難しかったため、留学費用を確保するために生活費を切り詰めながら6年間働きました。

宮崎県の田舎に住んでいたことから、留学情報収集も大変でした。インターネットで情報収集は可能ですが、私の性格上、実際に対面で見たり聞いたりしたかったため、2018年に御茶ノ水の留学イベントに参加しました。2020年にはZoomでICC様と面談を行い、大学院出願手続きを開始しました。

TESOLを学ぼうとおもったきっかけや理由を教えてください。

大学3年次の授業で初めてTESOLに触れ、もっと深く学びたいと思い大学院留学を決意しました。しかし、Master of TESOLは3年以上の教員経験が必須であったため、卒業後はまず私立高校に勤務しました。

オーストラリアを留学先として選んだ理由をお聞かせください。

2010年にホームステイでお世話になったホストファミリーがGeelongにいることで、安心して留学生活が送れると思ったことが1番の理由です。また、留学生・移民・難民等の受け入れに歴史のあるオーストラリアでは「英語で英語を教える」ことが一般的であり、先進的な英語教育体制が整っています。現在日本でも授業中に教師が英語を用いて指導することが強く求められており、ノウハウを身につけるためオーストラリアを留学先として選びました。

Geelongのホストファミリー

どんな科目を学びましたか。特に印象的なものをお知らせください。

スペイン人教授によるCLIL Pedagogyという科目が一番面白かったです。CLILはContent and Language Integrated Learningの略で、英語で他の教科(数学,歴史,理科など)を教える教授法です。英語力やモチベーションなど、生徒の状況に応じて語学とコンテントのバランスを柔軟に変えて指導していくスタイルが魅力的で、ぜひこれから挑戦したいと思っています。

CLILの授業

授業の内容、クラスの人数、国籍などわかる範囲で教えてください。

Krashenの第二言語習得仮説、Vygotskyの社会文化理論、Dörnyei の第二言語習得におけるモチベーション、Task-based Approach、Inductive Approachなど、授業内容は主に言語習得理論と教授法で、毎週の課題読書が莫大な量で予習復習が大変でした。クラスの人数はどの科目も10人以下で、日本人は私しかおらず、オーストラリア人、アメリカ人、中国人、トルコ人、フィリピン人など様々な国籍の現役教員ばかりでした。20代は2,3人しかおらず、年齢層も比較的高めでした。

留学中の日々のスケジュールはどのような感じでしたか?

1科目2hの授業で、多くても1日2科目しかありませんでした。しかし、とにかく課題読書量が多く、予習・復習に毎日平均10hは費やしていました。大学寮6人用シェアルームに住んでいたため、キッチン使用時間が被らないように朝食は6時、昼食は11時、夕食は5時と、早めに食事を摂っていました。ずっと勉強だけをしていては精神的に不健康なため、授業後にジムに行ったり、日本にいる家族や友人と電話をする時間を作ったりして、息抜きもしていました。

お世話になった大学のジムのトレーナー

大学以外でアルバイトや課外活動をしましたか?

月・火・水は授業があり、週末はアルバイトをしていました。最初の3ヶ月は留学生活に適応するために勉強に専念していましたが、慣れてきた頃からパブでのアルバイトを7ヶ月間しました。RSAというお酒を提供する資格を取り、18時~23時のシフトで週3程度働き、月収は約$1000です。まかないでFish&ChipsやChicken Parmigianaというローカル料理を頂いたり、退勤後に同僚と飲んだりと、大学では味わうことのできない経験をすることができ、スラングや仕事で使う英単語なども学ぶことができました。

留学先の大学が他の大学に比べて特徴的だと思う点があれば教えてください。

大学の成績が良ければMelbourne大学やMonash大学など、より優秀な大学に出願したかったのですが、結果的にDeakin大学で学ぶことができて大満足です。Deakin大学はキャンパスが近代的でオンラインテクノロジーが大変優れています。教科書はほとんどデジタル化されており、購入する必要がありません。また、図書館の書籍も電子化されていることから、部屋で予習・復習しながらパソコンやタブレットで文献を簡単に入手することもできます。さらに、「メンタープログラム」という教授・OB・現役学生がエッセイなどをサポートしてくれる無料支援制度も整っており、このプログラムのおかげでHigh Distinctionという最優秀の成績を修めることができました。そして最後に、清潔でオシャレで活気のある寮も魅力的です。寮費は月10万円程で高く感じるかもしれませんが、光熱費やWi-Fiなども含まれており、24時間体制で寮監が常駐していることから安心して生活できます。ピザやパエリヤの無料配布、映画鑑賞会、遠足など、1000人以上が在住する寮ではイベントも豊富で、現地の学生や留学生と仲良くなれるチャンスが沢山あります。




寮のルームメイト

ZoomによるMentor programでエッセイ添削

留学中、苦労したことは何ですか?

リーディングに苦労しました。大学院はとにかく読む量が莫大です。教科書や専門書に加え、世界各国の論文も100本以上読みました。最初の2ヶ月はどれだけ勉強しても復習に時間が取られ、次週の予習が満足にできず負のサイクルに陥り、精神的に苦しくなったこともありました。しかし、諦めずに努力し続けた結果、次第に日本語と同じように速読ができるようになり、成績も満足のいく結果を修めることができました。
 さらに、APA7・HarvardといったReference Style(引用)にも苦労しました。エッセイや論文を書く際には、参考文献の適切な引用が必要不可欠です。知識ゼロの状態で留学を開始したため、最初の課題提出締切の際には焦りと不安が大きかったです。
 そして、ルームメイトとの生活にも苦労しました。最初の8ヶ月は思いやりのある人たちばかりで快適に楽しく生活ができていたのですが、最後の4ヶ月はメンバーが変わり、騒音に悩まされました。寮は23時からNoise Curfew(騒音禁止)のルールがあったのですが、深夜にパーティーをしたり、大声で友人と話していたりと、睡眠を妨害されることもあり、精神的に苦痛でした。

留学を経て、ご自身が変わったなと思うところ(成長したと思う事)は何ですか?またその理由も教えてください。

何よりもまず、英語に対する自信がつき、英語学習者から英語ユーザーへとアイデンティティが変わったように思います。もちろん留学後も引き続き英語学習は継続していますが、英語を使用して何かを学ぶ・するという成功体験が自分を大きく成長させてくれました。また、TESOLを学んだことで英語教育に対する考え方が大きく変わり、授業の引き出しが増えたと思います。さらに、現地の生活を通して文化にどっぷり浸かることで、より英語を深く知ることができました。たった1年間だけでは、ほんの一部だけしか見えてこないとは思いますが、Mykiにお金をチャージすることをTop Upといったり、Aussie FootballをFootyといったり、Tax Returnを行ったり、Fair enoughというフレーズを日常会話で使用してみたりと、現地で生活しないと触れることのできない教科書には載っていない英語を学べたことは英語学習者として、英語教師として、大変貴重な経験だったと思います。

今回、大学のadvisory boardメンバーとして学外からコースに向けての提言を行っていくとお伺いしました。どのような経緯でメンバーになったのか、またどんなことを担当されていくのかなど教えてください。

大学院の成績が認められ、帰国後にMaster of TESOLのCourse DirectorからAdvisory Boardへご招待頂きました。現在、外部教育機関の方や修了・現役学生を含め14名のメンバーで構成されており、私は留学生代表として、授業を通して感じたことや改善すべきことなどを意見し、TESOLコースのさらなる発展に貢献していくことになります。7月末に行われた会議では、Phoenix指導、模擬授業、より実践的な活動の導入を提案しました。

これから日本の高校教員として復職されると伺っています。今回の留学を経て、どのように活かしていきたいですか?

英語学習者のモチベーションを高めることは最も重要なことであり最大の課題です。留学で学んだこと触れたこと経験したことを授業に取り入れ、英語学習が楽しいと思ってもらえるような授業づくりを心がけていきたいです。また、World Englishesも授業に取り入れていきたいと思っています。英語はアメリカ英語・イギリス英語だけではありません。インド英語(Hinglish)、シンガポール英語(Singlish)、中国英語(Chinglish)、そして日本人訛りの英語も存在します。非英語圏の英語も正しいという考えを広げ、もっと自信を持って自分の英語を話すことのできるマインドセットに繋げることができればと思っています。

今後大学院留学を検討されている方へメッセージをお願いします。

大学院留学を検討されているということは向上心のある方だと思います。お金も時間も犠牲にしなければならないため、大きな不安もあるとは思いますが、諦めずにやり遂げれば、きっと何ものにも代え難い、素晴らしい経験・知識・出会いを得ることができるでしょう。留学の質はもちろん語学力次第ですが、金銭的余裕も重要な要素の1つです。預金残高を気にしながら勉強だけに専念するのではなく、留学先で出会った友人との時間や自分の経験のために使う「少しの余裕」がなければ有意義な留学生活を送ることができません。また、帰国後の生活のことも考えながら余裕を持って留学資金を貯めていくことをお勧めします。
 最後に、私は出願大学を考えている時期2018年頃に、いくつか留学エージェントの会社が候補にありましたが、ICC様の対面・メールでの対応に惹かれ、2020年にはZoomで面談を行い、大学院出願手続きを開始しました。入学金振り込み手続きの際にはわざわざオーストラリアから担当の方から国際電話でお電話を頂き、手厚くサポートしていただきました。現在留学を検討されている方はぜひICC様に相談してみてください。


今回紹介したディーキン大学は緑の多いメルボルン郊外に位置しており1974年に設立されました。
近代的でテクノロジーを駆使した設備が特徴の大学です。
学生サポートが充実しており、オンラインで受講できるコースがとても多いのも特徴です。

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