
「周りに留学している理系の先輩もいないし、英語にも自信がない」
「留学は、文系学生が語学力や異文化理解を深めるために行くものじゃない?」
もしあなたがそのように感じているなら、大きなチャンスを見逃しているかもしれません。
実は、その「理系」というバックグラウンドこそが、留学経験を何倍にも価値あるものに変える「アドバンテージ」になるのです。
その理由は、ロジカルなアプローチが得意な理系学生は海外環境下での適性が高く、専門性と英語力を掛け合わせることで、将来の市場価値を飛躍的に高めることができるからです。
この記事では、多くの理系学生がまだ気づいていない「理系×留学」というキャリアパスの可能性について、具体的な理由から先輩の体験談、おすすめの留学スタイルまで徹底解説します。
目次
- 理系専攻だからこそ留学がおすすめの理由
1-1:論理的思考の基礎ができているから、海外環境下に適している
1-2:英語力の伸び代がある
1-3:就活やキャリアアップで大きな強みとなる
1-4:海外の最先端の技術や研究に触れられる - 理系で留学をした先輩たちの体験談
2-1:慶應義塾大学薬学部(H.Kさん)
2-2:早稲田大学大学創造理工学部(N.Tさん)
2-3:北海道大学工学部(S.Hさん)
2-4:神戸大学農学部(M.Kさん) - なぜ理系で留学は難しいと思われるのか?
3-1:留学をしている先輩が少ない
3-2:英語力に不安がある
3-3:学部授業が忙しく、留学を考えている余裕がない - 理系学生におすすめの英語勉強法
4-1:【Reading】英語の専門書・論文を読む
4-2:【Listening】スキマ時間にTED Talksやポッドキャスト
4-3:【Writing】研究ノートや課題を英語で書いてみる
4-4:【Speaking】留学生との交流やAI英会話で練習 - 理系学生だからこそ、語学留学ではなくビジネス留学がオススメ
5-1:論理的思考力や分析力など、理系学生のスキルが活かせる環境がある
5-2: ITなど世界の最先端の技術は理系科目であることが多い
5-3:ビジネス適性が高い理系専攻は市場価値が高い - 理系学生におすすめのIBPビジネス留学とは?
6-1:【特徴1】海外大学で理系分野とビジネス分野を横断的に学べる
6-2:【特徴2】海外インターンで最先端のビジネス現場を体感
6-3:【特徴3】キャリア形成に直結する実績とネットワーク - まとめ:理系だからこそ「留学」がキャリアの強みになる
1. 理系専攻だからこそ留学がおすすめの理由
1-1. 論理的思考の基礎ができているから、海外環境下に適している
理系学生は、日々の実験や研究等で「仮説→検証→考察」という論理的思考のトレーニングを無意識のうちに積んでいます。実はこのスキルこそ、未知の海外環境で生き抜くための武器となるのです。
例えば、留学生活では、複雑なビザ申請や履修登録、文化や言語の違いから生じるトラブルなど、予期せぬ問題に対処しなければならない場面が多くあります。そんな時に、現状を把握して原因を特定し、解決策を立てて冷静に対処できる能力は、真価を発揮します。
また、留学先大学では、文化や価値観が異なる人々とディスカッションや共同研究を行う機会が多くあります。その際にも、理系学生が培った論理的思考は、異文化環境で自分の意見を明確に伝える上で強みになります。
1-2. 英語力の伸び代がある
「英語は苦手…」と感じる理系学生は多いかもしれません。しかし、理系の学問は英語ベースの専門用語が多く、論文や研究発表も英語が主要です。つまり、学問分野自体が“英語学習の格好の教材”になります。初めは、英語での授業に不安があるかもしれませんが、得意な専門分野の授業であれば、既に知っている単語も多く出てくるでしょう。そこから少しずつ発言を増やし、海外環境での研究や学びを通して、英会話力のみならずアカデミック英語も身につきます。このように、専門性を活かして英語力を伸ばせるのは、理系留学ならではのメリットです。
1-3. 就活やキャリアアップで大きな強みとなる
現代の日本の就職市場において、「留学経験者」はもはや珍しくありません。しかし、理系の専門知識を持ちつつ、海外経験と英語力を兼ね備えた人材は、今も非常に希少です。特にグローバル展開しているメーカー、IT、製薬などでは、理系留学経験は大きな差別化ポイントになります。就職活動において「理系 × 留学」の組み合わせは、学歴や資格以上に説得力を持つ“実績”として評価されやすいのです。
また、大学院進学や外資系企業の研究開発職、日系企業の海外駐在員など、将来のキャリアの選択肢を広げる上でも、留学は効果的な自己投資となります。
1-4. 海外の最先端の技術や研究に触れられる
理系分野は日々進化しており、AI、ビッグデータ、バイオテクノロジー、環境エネルギー、宇宙開発など、世界中で研究競争が激化しています。留学を通じて、世界をリードする海外大学や企業に身を置けば、日本ではまだ学べない最新技術や知見に、学生のうちから直接触れることができます。さらに、現地の教授や研究者とのネットワークは、将来の共同研究やキャリア形成にも繋がります。

2. 理系で留学をした先輩たちの体験談
2-1. 慶應義塾大学薬学部(H.Fさん)
留学先大学:ワシントン大学、国際ビジネス専攻(アメリカ)
インターン先:消毒剤の開発メーカー
インターンでは、主に市場調査を行いました。ワシントン大学で学んだマーケティングリサーチや成果物のプレゼンスキルをアウトプットする良い機会となりました。就活では英語力に加え、多国籍チームで授業のプロジェクトに取り組んだ経験など、留学の実体験を基に、「グローバルな環境でどのように自分の価値を発揮できるか」伝えました。その後、大手製薬会社で内定を獲得することができました。
2-2. 早稲田大学創造理工学部(N.Tさん)
留学先大学:シアトルセントラルカレッジ、コンピューターサイエンス専攻(アメリカ)
インターン先:スタートアップ企業
現地の大学では、プログラミングやSQL(データベース言語)などを学びました。既に日本で習ったことのあるプログラミング言語をすべて英語で学び直すことで、知らなかったことも見えてきました。インターンでは、機械学習を用いて新規クライアント獲得のサポートをしました。機械学習について学ぶにも、英語の専門用語が多く一苦労しましたが、最先端の技術に触れられてとても良い経験でした。
2-3. 北海道大学工学部(S.Hさん)
留学先大学:サンフランシスコ州立大学、国際ビジネス専攻(アメリカ)
インターン先:政府機関
大学院を休学し留学を決断した理由は、キャリアを再考したかったからです。専攻していた資源科学分野は大変興味深いものでしたが、ニッチな分野であったため、自身のキャリアの方向性としては漠然と不安を抱えていました。留学を通じてビジネス分野に挑戦し、多くの大人と関わる中で、様々なキャリア観を知ることができました。この経験を経て、将来的に起業したいという目標ができました。
2-4. 神戸大学農学部(M.Kさん)
留学先大学:ワシントン大学、国際ビジネス専攻(アメリカ)
インターン先:スタートアップ企業
大学では農学を専攻していましたが、ビジネス的な視点も持ちたいと思い留学を決めました。中でも、世界的企業が集うシアトルに留学しました。実際、現地のイベントやコミュニティーでAmazonやMicrosoft社員の方と遭遇したり、シリコンバレーで活躍する日本人の方やシアトル駐在員の方からキャリアについて話を聞くことができ、多くの学びを得ることができました。

3. なぜ理系で留学は難しいと思われるのか?
ここまで理系留学のメリットを解説してきましたが、留学に対して不安や難しいと感じている人は少なくありません。多くの理系学生が留学に躊躇してしまうのには、いくつか共通点があります。ここでは代表的な要因を3つ掘り下げていきます。
3-1. 留学をしている先輩が少ない
文系学部に比べると、理系で実際に留学を経験した先輩は少数派です。そのため、「周りにロールモデルがいない」「理系のカリキュラムで、どう留学準備を進めたんだろう」といった不安が生まれやすいのです。さらに、文系に比べ留学プログラムの情報が少なく、情報収集の段階でつまずく学生も少なくありません。このように、事例や情報源が少なく、留学のイメージが湧きづらいことが、留学を難しく感じさせる一因になっています。
3-2. 英語力に不安がある
理系学生から「英語が苦手だから、留学は厳しい」という声をよく耳にします。レポートや論文で英語に触れる機会は多少あるものの、日常会話やディスカッションに自信を持てる人は多くありません。「現地の友達と会話できるか不安」「英語で授業についていけるか心配」「まずIELTSやTOEFLのスコアが取れるのだろうか」といった英語力に対する不安が、留学への一歩を踏み出す妨げになりがちです。
3-3. 学部授業が忙しく、留学を考えている余裕がない
理系学部は、必修科目が多く、実験や研究、課題に追われる日々が続きます。この過密スケジュールの中で、留学準備をしたり英語勉強をしたりすることを考えると、留学は“現実的ではない”と諦めてしまう学生も少なくありません。留学に興味はあるけれど「考える余裕がない」という状況が、理系学生にとって最も高い壁と言えるかもしれません。
4. 理系学生におすすめの英語勉強法
まずは、英語のハードルを下げるため、留学前にできる「忙しい理系学生のための効率的な英語勉強法」を、スキル別にご紹介します。ポイントは、苦手な英語をゼロからではなく、得意分野を最大限に活用し「日常英語×専門英語」を身につけることです!

4-1. 【Reading】英語の専門書・論文を読む
教科書の英語版(原書)や、英語の専門書を勉強の中に取り入れてみましょう。日英版を見比べてみると、専門用語の英語表現が自然と身に付きます。また、レポートの参考文献として、英語論文にもチャレンジしてみましょう。長文はハードルが高いと感じたら、まずは要約(Abstract)だけでもOKです。
4-2.【Listening】スキマ時間にTED Talksやポッドキャスト
様々な分野の専門家によるプレゼンが見られる「Ted Talks」は英語学習としても効果的です。自分の興味のあるトピックや専門分野に関連するテーマを見つけてみましょう。実際に留学先の授業やプレゼンで使えるフレーズも学べます。時間がない場合は、海外ニュースなど英語のポッドキャストを、通学時間に数分〜10分程度聞くのがおすすめです。短い時間でも毎日の習慣にすることで、耳を英語に慣らします。
4-3. 【Writing】研究ノートや課題を英語で書いてみる
日々のレポートや研究ノートを英語でまとめる習慣をつけると、アカデミックライティングのスキルが格段に向上します。特に理系では「方法→結果→考察」など、定型的な表現が多いため、パターンを覚えれば、留学先大学での課題にそのまま活用できます。英語の参考論文を読んで覚えた表現を、ここでアウトプットするのも効果的です。
4-4. 【Speaking】留学生との交流やAI英会話で練習
日本国内でも、海外の人と話せるチャンスはたくさんあります。一番身近なところで言うと、大学が開催している留学生との交流イベントやコミュニティに参加してみるのも、英語を話す良い機会です。「初めから対人で話すのには勇気がいる」という方は、Chat GPTやAI英会話アプリを活用するのがおすすめです。具体的なシチュエーションを設定して会話練習をしたり、発音の改善点やより自然な言い回しを学ぶこともできます。

5. 理系学生だからこそ、語学留学ではなくビジネス留学がおすすめ
一般的に「留学=語学留学」というイメージが強いですが、理系専攻の学生に特におすすめしたい留学スタイルは、専門的な知識や論理的思考力をビジネス現場で実践する「ビジネス留学」です。なぜ、理系学生にビジネス留学が最適なのか? 3つのポイントから解説します。
✅ビジネス留学とは
語学の取得だけでなく、海外大学やその他教育機関で専門知識・スキルを学び、現地企業でのインターンシップやプロジェクトを通して、実務経験を得るプログラムです。単に英語が話せるようになるだけでなく、グローバルに活躍できる人材に必要なスキルを体系的に学ぶことができる「キャリアに繋がる留学」です。
5-1. 論理的思考力や分析力など、理系学生のスキルが活かせる環境がある
理系で身につけたスキルは、研究や実験の場だけでなく、ビジネスでも高く評価されます。
- 問題解決能力
→ 複雑な課題を分解し、解決までの道筋を設計する(プロジェクトマネジメント) - 論理的思考力
→ 市場データを分析し、仮説を立てて戦略を立案する(マーケティング) - 分析力
→ 実験結果を考察し、次のアクションを決める(効果測定・改善提案)
これらはすべて、グローバル企業が求めるスキルセットです。ビジネス留学では、国際的なプロジェクトや海外インターンシップに参加できるため、理系的な思考を実際のビジネス現場でアウトプットできます。
5-2. ITなど世界の最先端の技術は理系科目であることが多い
AI・データサイエンス・バイオテクノロジーなど、世界の最先端を担う分野の多くは理系が中心です。現代のビジネスは、テクノロジーと切り離して考えることはできません。
ビジネス留学では、こうした分野で世界をリードする海外企業や、スタートアップ企業で最先端技術に触れながら、自身の知識やスキルを実践できます。「語学スキル」だけでなく、テクノロジーをビジネスに結びつける力を身につけられるのは、理系学生にとって大きな魅力です。

5-3. ビジネス適正が高い理系専攻は市場価値が高い
「理系×英語×ビジネススキル」という3つの要素を掛け合わせた人材は、就活市場において圧倒的な強みになります。理系学生がビジネス留学を経験することで、
- グローバル企業での即戦力
- 技術と経営をつなぐ人材
- イノベーションを推進できる人材
としての市場価値が飛躍的に高まります。
実際、技術営業(テクニカルセールス)、ITコンサルタント、データサイエンティスト、プロダクトマネージャー、外資系メーカーの研究開発職など、理系の専門知識とビジネスの視点、そして語学力を要するキャリアは数多く存在します。
特に、海外インターンや現地企業とのプロジェクトに参加できるビジネス留学なら、就活や将来のキャリア形成に直結する経験が得られます。
6. 理系学生におすすめのIBPビジネス留学とは?
「語学留学」だけでは物足りない、でも「専門研究留学」だけでは将来のキャリアに直結しづらい ―― そんな理系学生の悩みを解決するのが IBPビジネス留学 です。
IBP留学は、海外大学での学びと現地企業でのインターンシップを組み合わせた、実践的なビジネス留学プログラム。理系の専門知識を持つ学生にとって、キャリアの幅を広げる絶好の機会となります。
6-1. 【特徴1】海外大学で理系分野とビジネス分野を横断的に学べる
IBP留学ではビジネス系科目に加え、理系分野と関連性のある授業(IT・データサイエンス・環境学など)を履修できるコースもあります。研究や技術を「社会にどう応用するか」を学べるため、専門性を武器にしながら国際的な視点を持てる人材へと成長できます。
6-2. 【特徴2】海外インターンで最先端のビジネス現場を体感
IBP留学最大の特徴は、現地企業でのインターンシップです。IT、エンジニアリング、バイオなど、理系分野に関連する企業でのインターン実績もあります。さらに、IBP留学ではインターンを成功に導く独自のビジネストレーニングもカリキュラムに取り入れています。これは、理系留学の中でも特に 「専門性×実務経験×国際性」 を同時に身につけられる貴重な機会です。

6-3. 【特徴3】キャリア形成に直結する実績とネットワーク
IBP留学は30年以上の歴史があり、これまで6,000人以上の修了生を輩出しています。理系分野からも多くの参加者がおり、帰国後はメーカー、IT企業、エンジニア、コンサルティングなど多様な分野でキャリアを築いています。また、IBPのネットワークは留学後も一生涯続きます。理系のバックグラウンドを持ちながらグローバルに働く先輩たちとつながることで、自分のキャリアの可能性を大きく広げることができます。
7. まとめ:理系だからこそ「留学」がキャリアの強みになる
理系専攻の学生にとって、留学は単なる語学力アップではなく、
- 論理的思考を異文化環境で活かす経験
- 専門性を英語で表現する力
- 就活やキャリアで差別化できる強み
- 最先端の技術や研究に触れる機会
といった大きな価値をもたらします。
中でも、理系だからこそ活かせる強みを、海外というフィールドで最大限に引き出せるのがIBPビジネス留学です。「理系 × 留学 × ビジネス」― この組み合わせこそ、将来のキャリアを切り拓く最大の武器になります。
IBP留学では、無料説明会・個別相談を行っています。
専攻に合わせた留学プランの作り方、実際に理系で留学した学生の事例、留学と就活のスケジュールなど、ビジネス留学をもっと詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。