宇田川悟さん

参加コース:Postgraduate Diploma in Hotel Management (PGDHM)
留学期間:2010年2月~2010年6月

1983年生まれ、千葉県出身。東海大学法学部法律学科卒業。コンラッド東京でバーテンダー、ソムリエとしてキャリアを積んだ後、事前研修を経て、SHMSのPostgraduate Diploma Programmeに参加。就職活動を経て、グランドハイアット東京(フード&ビバレージ部門)に勤務する予定。

Q:ホテル業界を目指した理由は何ですか?

アルバイトを通じて接客業に興味を持っていた学生時代、初めて外資系ラグジュアリーホテルで体験したプロフェッショナルなサービスと雰囲気に感銘を受けたことが、ホテル業界を目指すきっかけとなりました。

Q:留学前の経歴を教えて下さい。

Conrad Tokyoのオープンに携わり、Michelin starred chefのGordon Ramsay氏が手掛けるFrench Restaurantにてキャリアを開始した後、Bartender、SommelierとしてConrad TokyoのFood & Beverage部門に携わりました。

Q:留学を決意した理由を教えてください。

大学時代、ホテル業界に関連する書籍などで研究を重ねた結果、業界を代表して活躍している人には「アメリカかスイスでホテル経営学を学んだ」「海外での勤務経験がある」という共通点が多々見受けられました。
また、日本に進出している高級な外資系ホテルブランドのGeneral ManagerやDirector levelの方々は、日本人ではなく外国籍の方が多くいらっしゃいます。日本人として彼らと対等の立場になるためのキャリアアップの方法を考えた結果、スイスホテルマネジメント留学を決意しました。

Q:どうやってSHMSを知りましたか?

ICCで開催されたスイスホテルマネジメント留学セミナーでSHMSを知りました。スイスに数多くあるHotel Schoolの中でも、スイス最大規模と評価されている学校で、ホテル経営学の大学院課程を短期間で修了できること、また世界中でインターンシップを行えるという点に惹かれて応募しました。

Q:SHMSに留学する以前に、留学経験はありましたか?

ホテル業界に就職先が決まった後、語学力向上のためにカナダで短期留学を行いました。そこで外国の異なる文化やライフスタイルに興味を抱き、海外旅行が趣味の一つとなりました。

Q:プログラムの中で、特に面白かった授業は?

「Management Project」です。Group Projectとして、先例のない斬新で実現可能なResort Hotelを考案しました。開業に必要なMarketing Management、Financial Management、Human Resources Management、Operationに関わるManagement…など、授業で得た知識や資料、個人の経験や想像力を駆使し、投資家役である講師にFinal Examとして考案したHotelのPresentationを行うという課題でした。
Hotel運営に関わる全ての部署のみでなく、開業する立地、業界の現状や流行など、幅広い視野で考えなければならない点からも、幅広い視野で仕事に取り組める能力が身に付けられたGroup Projectだったと実感します。

Q:苦労した課題や授業などはありましたか?

「Human Resources Management」はPresentationや課題が多く、他の授業より多くの時間を割いていたように感じます。Time Managementを勉強しましたが、まさにそれを校内で実践せざるを得ない環境でした。さらにFinal Examでは、教わった内容全てに関わる知識を求められるEssay2問のみという理論的な内容が多く、暗記しなければならない定義や理論が多々あり苦労しました。

Q:スイスでホテルキャリアが役立った点は?

外資系ホテルでの勤務経験があったので、Classmateや講師と共通の話題がありました。特にFood & Beverage Managementの授業では、今までの経験や知識を活かせる授業が多々あり、内容も把握しやすかったために、他の授業の課題や勉強に専念できました。

Q:寮生活はいかがでしたか。

伝統ある5つ星ホテルを改築してSchoolにしているため、以前使われていた客室が学生用の部屋に割り当てられます。希望すれば1人部屋も可能ですが、私は語学力を向上するために2人部屋を選びました。食事も朝から夜まで全て校内に併設されているCafeteriaにて支給されます。Barも校内にあるので、貴重な気晴らしの場として、週末の夜はclassmateと通っていました。世界中からさまざまなBackgroundを持った学生が集まっているため、毎日が刺激的な国際交流の機会となりました。

Q:インターンは体験しましたか?

実務経験が数年間あったので、学校のInternship Coordinatorから、Internshipは行わずに、正社員として卒業後の雇用先を探すことを勧められました。

Q:具体的にどのように仕事を探しましたか?

各ホテルのOfficial Homepageで求人情報を検索したり、人材紹介会社のHomepageで検索しました。

Q:就職先が決まっているそうですね。

Grand Hyatt Tokyoです。所属はFood & Beverage Departmentで、French RestaurantにてAssistant Managerとして勤務する予定です。

Q:今後の展望や将来の夢を教えてください。

日本人として世界に通用する国際的なHotelierとなり、日本人Hotelierの価値や日本のホテル業界の存在価値を高め、さらに日本特有の文化や日本のHotel業界の魅力を国内外に発信することのできる、業界を代表する大使のような存在になりたいです。

Q:ホテル留学希望者に向けて、アドバイスをお願いします。

行かずに悔むより、思い切って飛び出してみる行動力が大切だと思います。授業料は決して安いものではありません。しかし実際に留学することにより、その投資が確実に今後のキャリアアップに繋がり、さらに自分自身の世界観・価値観の変化を実感することができます。特に、海外のホテルで就職したい人には最適です。国内の外資系Luxury hotelに就職を希望する際、ある程度就職先は限られてくると思いますが、留学後は世界中のHotelにchallengeする自信と可能性に繋がり、さらに正社員として就職する可能性も高まると思います。
何よりも、苦楽を共にした貴重な仲間を世界中に作ることが可能です。その仲間たちとはPrivateだけでなくBusinessにおいても大きな繋がりになると確信しています。