留学後、話題のスタートアップ企業で活躍。両者に共通することとは?

『ベジオベジコ』というスタートアップ企業をご存じでしょうか。2013年にスムージー用青果の宅配サービスとして始まり、現在はモデルや芸能人など、有名人の間でも人気となって話題を集めています。
 

従業員数はわずか6名で、社長も含めて全員まだ20代。ほぼ全員が宮崎県出身で、“食の流通革命” を目標に、「農家さんをもっとハッピーにしたい」という思いで活動しています。そんな『ベジオベジコ』の社員の一人である、IBP プログラム卒業生の小山将平さんにお話を伺いました!

小山将平(写真右から2番目)
2013年、大学在学中にIBP プログラムのベルビューカレッジコースに参加。現地ではスケッチブック片手に同年代の学生の夢を聞いて回ったり、アーティストを支援する NPO 団体でインターンを経験したりする。帰国後は IT 系企業に就職し、SE として働く傍ら、シェアハウスの運営や若者のキャリア支援、ウェブ関連の委託業務を個人で行う。2016年1月より『ベジオベジコ』で東京支部マネージャーとして活躍。

Q. ベジオベジコに関わったきっかけは?

もともと IT 系企業に勤めながら『ベジオベジコ』のウェブサイトの手伝いなどをしていて、今年の1月から本格的に転職しました。本社は宮崎にあるのですが、私は現在東京を拠点にリモートで仕事をしつつ、東京展開の準備を進めています。

Q. 東京での具体的な業務は?

宮崎県から東京のレストランなどへの卸をしたりしているので、宮崎から社員が来た際に一緒にレストランなどを回り、責任者のバックアップを務めています。また、東京への本格的な展開の話が進んでいるので、そのための準備を進めたり、現在いる社員の育成に注力しています。業務によっては海外の企業や顧客と英語でやりとりをする機会も多々あり、その都度私が対応しています。

Q. IBP プログラムの経験の中で今の仕事に役立っていると思うところはありますか?

やはり IBP プログラム最大の特長であるインターンシップや、一人で受けた学部授業での経験など、基本的に一人で考え行動しなければ何も得られなかった環境での経験が、今の仕事に役立っていると強く感じます。

インターンシップではアート関連のイベントを主催する NPO 法人に単身乗り込みましたが、そもそもインターンのための決まった仕事など存在せず、毎日のように上司や代表に質問、提案せざるを得ない状況でした。また、一人で受けた学部授業では、現地の学生の中に混じって英語でディスカッションや発言をして大変でしたが、それでも分からないことはそのままにしておけなかったので、授業後に必ずと言っていいほど先生にさまざまな質問をし、話を伺っていました。

以上の経験と今の仕事で共通しているのは、”なんの根拠もない中で自信を持って発言・行動できるか” だと思います。こればっかりは、ひたすら経験を積む以外には、身につける手段がありません。だからこそ IBP プログラムで得られた、何の根拠もない中で発言、行動しなければ何も得られない環境での経験は、私にとってかけがえのないものであり、今の仕事にも大いに役立っていると感じます。(留学中に英語での発言に慣れて、帰国後、日本語での発言、行動をその何倍も簡単に感じたのも事実です。笑)

Q. 今後の抱負は?

たくさんあります。28歳までに TED Talks に登壇したいですし、30歳までに投資家になりたいです。コーヒー屋さんのオーナーもしたいですし、シアトルかポートランドに拠点を持って東京、宮崎と行き来もしたいです。あと本も出したいですね。こうして発した夢や抱負は、経験上全て何かしらの形で実現しているので、今後も楽しみです。

Q. 留学を考えている人にメッセージ

留学に “行ったほうがいいかどうか” ではなく、“行きたいか行きたくないか” について、徹底的に考え抜くことをオススメします。行きたいのであれば、なぜ行きたいのか。なぜ今なのか。それはなぜなのか。そうして論理的に考え抜いた先にある、自分自身が腑に落ちる直感的な答えを見つけることをまずは強くオススメします。その結果として留学を決めた人と、そうでない人では、留学中から明らかなまでの意識の差が生まれます。意識の差は行動の差になり、そしてそれは経験の差、人生の差に繋がります。実は留学前が留学にとっては一番の頑張り時だったりします。頑張ってください!