私の人生を変えたIBPプログラム

こんにちは!Global Visionブリスベン支局のJimmyです。

Jimmy(石井勝猛/いしいかつたけ)
大学:明治大学 法学部 2年
出身:神奈川県横浜市
好きな物:サッカー、一人旅、読書、本田圭佑
オーストラリアの好きなところ:同調圧抑が低い点、自由に生きられる点

IBPブリスベン58期の石井勝猛と申します。私が参加しているIBP(International Business Profession)という留学プログラムは、9ヶ月間の大学留学と3ヶ月間のインターンシップをするのですが、10月末にオーストラリアのグリフィス大学での留学を終え今現在は、ベトナムのホーチミンにあるITベンチャーの企業でインターンさせて頂いております。

まだ振り返るには早いと思うのですが、今回は、IBPプログラムに参加する人、または参加を検討している人に向けて、実際に自分がIBPプログラムを通して学べた事をお話させて頂こうと思います。

IBPプログラムに参加したきっかけ

私はそれまで、いわゆる普通の大学生でした。
高校生の時に大学受験を全力でやりきり、それ以来、何かに情熱を注げない日々に悶々としていました。

そんな中、海外に留学して、言葉もわからない厳しい環境に身を置く事は、自分に情熱を取り戻させてくれるのではないかと考えました。と同時に、単純に海外留学すれば、語学的にも人間的にも絶対に成長出来る。そう考え決断しました。

つまり、留学を通して自己成長する事と、もう一度何かに情熱を注げる日々を過ごす為です。
留学を決意した人には、大きな野心や夢を抱いて海外に飛び出す人もいると思いますが、私のように明確な目標を持たず飛び出す人も多くいると思いますし、それでも得るものはたくさんあると思います。

最初の1ヶ月

1月30日に大学で憲法の試験を受け、4時間後には成田空港にいたのを覚えています。
そんなバタバタした状態で海外に飛び出したので、最初は物凄く適応に苦しみました。

今では、本気で海外大学への転入を考える自分でも、最初の1ヶ月はとても辛かったです。
休学してまで留学する必要はあったのか、軽率な判断だったのではないかと何度も自問自答しました。しかし、いくら自問自答しても答えは出ない。それでも本当に一歩ずつ一歩ずつ海外に適応していきました。
その苦しんだ経験が、自分自身を人間的に間違いなく成長させてくれました。今振り返ってみても、あの最初の1ヶ月の孤独は、私にとって必要な過程でした。

ルームメイトとして10ヶ月を共にした、オーストラリア人のMolly(左)とジンバブエ人のHenry(右)です。彼らには本当に助けてもらいました。

IBP58期との合流

私は、参加前の英語のスコアが基準値に足りず、プログラム開始よりも一足早く出発して語学研修をする事前生でしたので、同期のIBP生よりも早くオーストラリアに到着していました。最初の1ヶ月という大きな山を乗り越え、やっと自立出来たとき、日本からIBP58期の同期生達がやってきました。
「さあこれから海外生活楽しむぞ」と思っていた矢先に同期の日本人留学生が現れ、困惑したのを覚えています。

まず、単純に距離感がわかりませんでした。
日本人と話した方が得られる情報量が多いのはわかっていましたが、正直、海外に適用していく自分を妨げているような感じに思えてしまい嫌でした。この悩みは、きっとどの留学生も抱える問題だと思います。

けれど、今考えると、全く気にしなくて良かったと思います。
むしろ拒絶をするのではなく、バランスをとったつきあい方大切かなと思いました。日本人との付き合いも大切ですし、外国人との付き合いも凄く大切です。
「二兎追うものだけが、二兎を得る」。昔のCMで使われたキャッチコピーは事実だなと振り返って感じます。

語学コースでの日々

渡航してから、6月末までの約5ヶ月間で私を含めた殆どのIBP生は、大学付属の語学学校で勉強します。

とは言っても、他の民間の語学学校とは違い、グリフィス大学の語学学校は、学士や修士課程へ編入することが出来るようになっている為、授業の内容自体が非常に学術的であり且つ、高い語学力が求められます。それ故、課題が多く、苦労したのを覚えています。
しかし、そこでは同じ様に学習するノンネイティブの外国人も多くおり、そんな彼らと協力して勉強する事は、苦労以上に得るものがあり、今となっては最高の思い出です。実際にそこで出来たコロンビア人の友達は、私の留学を通して出来た最も仲の良い友達の一人です。勉強以外にも多くの事を学べるのが、この期間の良さだと感じます。

グリフィス大学付属語学学校の卒業式。
彼らと共に切磋琢磨出来た事は最高の思い出です。

学部授業

語学コースが終わると、いよいよ学部授業が始まります。
ここでは、ドメスティックの学生と同じ様に授業を受け、同じ基準で評価されます。いわば、英語は「学ぶ」ものから、「使う」ものに変わります。正直、内容に関しては日本での授業内容と然程変わらない為、理解出来るのですが、英語でのアウトプットに苦しみます。言いたい事が言えず、書きたい事が書けない。自分自身の中での、言語間の乖離に苦しみます。

その一方、日本とは違う授業スタイルに新鮮さも覚えました。一般的な日本の大学の様な、講義型授業によるインプット中心の授業ではなく、ワークショップやチュートリアルなどアウトプットを含めた授業構成になっています。それにより、自分からより主体的に学習に取り組む事が出来ます。実際私が取った「Understanding Asia」という授業は、オーストラリア人の見地からアジアの歴史を紐解くという授業でした。先生と学生が積極的にコミュニケーションを取る授業であり、且つ、外国人の視点で日本やアジアの歴史を学習する事はとても楽しかったです。

実はこの授業はゴールドコーストというブリスベンから車で1時間程離れたキャンバスで朝8時から開講されていたのですが、本当に楽しかったので、毎週6時半に起きて通っていました。授業形態や内容を含め、日本と違った学びが出来るのが、留学の魅力だと思います。

学外での活動

もちろん留学は勉強する事だけではありません。色々な国の人に出会ったり、現地で働く日本人の人と交流する事も貴重な学びになります。
私はここで出会った人達のおかげで、自分の将来について真剣に考え始めました。授業が無い日などは、積極的にミートアップなどに参加し、様々な国の人と交流しました。世界一の多国籍国家と言われるオーストラリアでは、多種多様な人種、国籍の人と交流する事が出来ます。そこから、自分の全く知らない文化を学ぶ事は凄く興味深かったです。

また、ブリスベンには多くの永住者や駐在員の方がいます。そんなブリスベンに住んでいる先輩方からは、本当に多くの物を学ばせて頂きました。幸運にも永住者の方と接する機会が多く、色々とお世話になる中で、彼らの優しさの中にも、海外で暮らす力強さを感じました。日本で就職して、日本で家族を作る。彼らはそんな固定概念に異を唱えて今海外で生活しています。世の中には様々な人生があるのだなと感じました。そして、他にも数多くの駐在員の方とも交流する機会がありました。私が一番感じた事は、彼らが凄く楽しそうに生活をしているなという事です。私が日本で会ってきた大人とは違っていました。自分の仕事にプライドを持ち、公私共に全力で楽しむ。オーストラリアでは、こんな大人になりたいと思える様な素敵な大人に多く出会う事が出来ました。

永住者で結成される日本人コミュニティー「ブリスベン青年団」の年1のドラゴンボートレース。各国対抗で行われ、白熱しました。本当に暖かい日本人が多く、感謝しきれないです。

今留学を振り返ってみて

私は、IBPプログラムの最後のステップにあたる海外インターンシップを行っております。IBPプログラムを振り返るにはまだ早い気がしますが、私なりにまとめてみようと思います。

私がオーストラリアでの10ヶ月で学んだ事は、大きく二つです。
一つ目は、挑戦する事の大切さです。私はオーストラリアで本当に多くの事に挑戦しました。キャリアフォーラムに参加して就活した事。ラジオパーソナリティーになった事。人前で何度もスピーチした事。挙げたら枚挙にいとまがありません。自分には無理だと思う事に挑戦し続け、恥ずかしい思いや、失敗を多くしました。しかし、そんな中で、自分の限界を決めるのは常に自分自身なのだと気付きました。敵は常に自分自身です。物事の最終的な評価を決めるのは自分です。だからこそ、自分がポジティブに捉えれば、全てがポジティブに変わります。成功ではなく、成長を求めて挑戦し続ける事が大切だと思いました。

二つ目は、自分の無知さを知った事です。20年も生きてきて、大体世の中を分かった気になっていました。これは全くの見当違いです。世の中、知らない事しかないです。多くの人と出会い、多くの人の人生を見ました。自分の常識は相手の常識ではありません。自分の文化は相手の文化ではありません。多くの予想外の経験をする事で、いかに自分は固定概念に塗れた人間なのかを思い知りました。このように、自分にとって最も大きな気付きは、自分自身の無知の知を知った事です。だからこそ、私はこれからも自分の視野を広げ続け、自分の常識を超え続けようと思います。

坊主にして行ったニュージーランドバックパック。
髪型から自分の固定概念を壊しにいきました笑。

ベトナムでのインターン

この記事を書いている現在の私はベトナムでインターンをしております。
ホーチミンに住んでいるのですが、私はここが大好きです。正直、あれだけ楽しかったオーストラリアより居心地が良いです。人も優しく、高い利便性もあり且つ、日本人も多いので数多くのチャンスも頂けます。
まだ渡航してから1ヶ月すらたっていないですが、ベトナム滞在には大満足しております。しかしインターンは違います。わからない事だらけです。働くってこういう事なのだと感じました。上手くいかないこと、理不尽など沢山あります。けれど、そんな状況下でもやれる事をしっかりやるという事が大切なのかなと思います。成功も失敗も多く繰り返し、会社と自分の成長の両方に繋がれば良と思います。

まとめ

IBPプログラムに参加して、私の人生が変わりました。私はこのプログラムを通して、英語だけでなく、人間的に大きく成長する事が出来ました。しかし、まだインターンが2ヶ月ほど残っています。数多くの無理難題、困難が訪れると思います。

しかし、そんな状況でも、常に前向きに、挑戦者であり続けようと思います。そして、もしこの記事の読者の方で、もし迷っている人がいたら、私は100%参加する事をお勧めします。他のIBP生に話を聞いても、参加して後悔している人は一人もいません。記事を読むあなたが少しでもIBPプログラムに興味を持ち、参加しようと思って頂ければ幸いです。

最後に、自分をこのプログラムに参加させてくれた両親と祖父母、多大な迷惑をお掛けした現地サポートの方、自分に関わってくれた友達とIBP生に感謝したいと思います。ありがとうございました。