【オーストラリア留学】AUSの高校で学ぶ科目紹介

オーストラリアの高校は、日本とは異なる柔軟で多様なカリキュラムが特徴です。必修科目に加え、自分の興味や進路に合わせて選択できる科目が豊富に用意されています。芸術、ビジネス、テクノロジーなど、実践的な分野も多く、将来の可能性を広げる学びが充実。この記事では、実際にどのような科目があるのかをご紹介します。オーストラリア留学に興味がある方は、ぜひ参考にしてください!

オーストラリアの高校の時間割は?

オーストラリアの高校では、生徒の個性と興味を尊重した柔軟なカリキュラムが特徴です。学年が進むにつれて、自分の進路や関心に合わせて科目を選択できる仕組みになっています。オーストラリアの高校では、通常8:30〜15:15頃までが授業時間となっており、1日に4〜6コマ程度の授業が行われます。日本とは異なり、教科の先生が各教室に移動をして授業をするのではなく、生徒が自分の選択をしている教科のクラスに移動をします。

<オーストラリアの高校の時間割(例)>※学校によって異なります。

各授業は50分〜60分。履修する科目数は学校によっても異なりますが、10年生(高1)・11年生(高2)は6科目、12年生(高3)は5科目+自由学習(自習)になることが一般的です。

授業は1時間目〜5時間目までの学校が多く、中には6時間目まで授業を行う学校もあります。学校によっても違いはありますが、4科目の授業のあとにランチタイムを設け、ランチの後で受ける授業は1〜2科目という時間割が一般的です。2時間目と3時間目の間に20分〜30分のリセスと言われる休憩時間があります。リセスでは果物やスナックやビスケット等おやつをとることができます。(※学校によって休憩時間やランチタイムの時間は異なります。)

履修科目にはどんなものがあるの?

日本の高校とオーストラリアの高校の大きな違いの一つは、学べる科目の多さとその内容の多様性です。オーストラリアの高校では、柔軟で幅広い科目選択が可能で、学習分野も多岐にわたります。英語・外国語(英語以外)・数学・科学・経済・人文科学・芸術・テクノロジー・保健体育など、各分野に多数の科目があり、高学年になると英語と数学を除き、ほとんどの科目が選択制になります。日本ではあまり履修機会のない科目としては、以下のような例があります(※提供科目は学校により異なります):

・哲学 ・心理学 ・社会学 ・法学 ・産業 ・会計学・ビジネスマネジメント ・メディア ・海洋生物学・プロダクトデザイン ・システムエンジニアリング・舞台芸術 ・ドラマ ・ダンス など

こうした多様な科目から選べることにより、生徒は進学や将来のキャリアに向けて、より柔軟に目標を設定・達成できる点が大きな魅力です。

留学生に人気の科目・オーストラリアならではのユニークな科目とは?

数多くある科目の中でも、留学生や現地の生徒に特に人気のある科目や、日本の高校ではなかなか触れることのできないユニークな科目をいくつかご紹介します。

アウトドア・エデュケーション(Outdoor Education)

オーストラリアならではの自然環境を活かした、体験型の学習科目です。州や学校の立地により、活動内容や実施シーズンは異なりますが、ビーチではサーフィンやスノーケリング、山ではキャンプやマウンテンバイクなどを行い、自然を通じてサバイバルスキルや環境問題について学びます。こうした活動は毎日ではありませんが、日帰り遠足や数日間のキャンプなど、特別な行事として実施されることもあります。仲間と協力する場面が多く、夜のキャンプファイヤーで現地生と打ち解ける経験なども、留学生にとっては貴重な思い出になります。

プロダクトデザイン(Product Design)

この科目では、商品のパッケージや企業ロゴ、ホテルやカフェの空間設計など、実際のデザイン業界の仕事を模擬的に体験します。評価はデザインのセンスだけでなく、企画力・アイデアスケッチ・クライアントとのやり取りなど、実務を想定した一連のプロセス「ポートフォリオ」を通して行われます。多くの作業はコンピューターを使って行われ、アートや建築に関心のある学生に人気です。授業は個人作業が中心ですが、友人と話しながら進められる和やかな雰囲気が特徴です。試験では、制作のプロセスの理解度や、他の作品に対する批評が求められることもあり、内容によっては留学生にとって難易度が高い場合もあります。

フォレンジックサイエンス(Forensic Science)

犯罪現場を科学的に分析する「法科学」を学ぶ、非常に興味深い科目です。例えば、血痕の形状からどのように血が飛び散ったかを検証し、事件の状況を推測するような実習も行います。授業では、仮想の事件現場を再現し、チームで調査・発表するなどのアクティブな課題が組まれています。この科目は主に9〜10年生の選択科目として提供されており、将来の進路を考えるきっかけとなるよう設計されています。大学進学後に本格的に学ぶ分野ではありますが、高校段階での体験を通じて、生物学・化学・心理学・法学などへの興味が深まる貴重な機会になります。

日本ではなかなか見かけないようなユニークでバラエティ豊かな選択科目が、海外の高校にはたくさんあります。特にY10(高校1年生)までは、「自分は何に興味があるんだろう?」「将来どんな仕事をしてみたいかな?」といったことを探る大切な時期。そんなきっかけになるような科目がカリキュラムにたくさん組み込まれています。その後、Y11・Y12(高校2~3年生)になると、進学先や志望する学部を見据えて、履修科目をより専門的に絞り込んでいく流れとなります。このような段階的な学びを通じて、自分の将来像を少しずつ明確にしていくことができるのです。「自分って何がしたいんだろう?」「どんな分野が向いてるのかな?」そんな気づきを自然に得られる環境が整っているのも、高校留学の大きな魅力のひとつですね。

オーストラリアの高校には、将来の進路を考えるきっかけになるような魅力的な科目がたくさんあります。高校留学を通して「好き」や「得意」を見つけ、自分の進みたい道を少しずつ形にしていくことができます。興味を持たれた方は、ぜひ一度ICCの無料カウンセリングにお申し込みください!