G’day mate! オーストラリア留学経験者のジュンナです。今回は、私の高校留学生活の中でとても大きな存在だった“ホストファミリー”についてお話しします。16歳で異国の地に飛び込み、慣れない言葉や文化に囲まれて始まった生活。そんな中で、毎日の支えとなってくれたのがホストファミリーでした。初めて出会う「家族」との共同生活は、楽しさもあれば、戸惑いや小さなすれ違いもありました。でも、異文化を理解し合いながら過ごした日々は、私にとってかけがえのない経験です。この記事では、実際の暮らしぶりや文化の違いに驚いたエピソード、思わず笑ってしまうような出来事など、リアルな日常をシェアします。
ホストファミリーとの初対面:不安とワクワクのDay1
直接会うまでに実は…
オーストラリア留学を決めたあと、現地でお世話になるホストファミリーは、留学エージェントを通じて事前に紹介してもらいました。紹介されるまでは、「どんな人たちなんだろう?」「英語ちゃんと通じるかな?」「私のこと、気に入ってくれるかな?」と不安が止まりませんでした。でも、初めてオンラインで話したとき、その不安は少し和らぎました。ホストマザーが笑顔で「We’re so excited to meet you!」と話しかけてくれた瞬間、「あ、大丈夫かも」と思えたのを覚えています。事前に、ペットの写真や家の様子、趣味などを共有してくれて、少しずつ「この人たちと一緒に暮らすんだ」という実感が湧いてきたのです。
それでも、画面を通じて話すのと実際に会って話すのでは、まだ大きな違いがあるように感じていました。オンラインでは伝わりきらない空気感や雰囲気、距離感がどんなものなのか、想像ばかりが膨らんでいきました。パソコンの画面を閉じたあとも、ふとした瞬間に「あの家のリビングはどんな感じだろう」「ホストファミリーはこんな雰囲気なのかな」と頭の中でいろいろな想像をしていました。当日までの数日は、期待と緊張が入り混じって、まるで初めてジェットコースターに乗るかのように胸が高鳴っていました。
いよいよ対面の日
ついにホストファミリーと対面する日がやってきました。その日、これから高校生活でお世話になるホストファミリーが、車で私を迎えに来てくれました。玄関のドアが開き、笑顔で「Junna?」と声をかけてくれたホストマザーの姿を見た瞬間、安心感と緊張、そしてそれまでため込んでいた気持ちが一気にあふれて、思わず涙がこぼれてしまいました。ホストマザーは少し驚いた様子でしたが、すぐにハグをして「You’re okay. Welcome.」と優しく声をかけてくれました。その一言がどれほど心強かったか、今でもはっきり覚えています。予想もしなかった感情のあふれるスタートでした。車で家に向かう道中では、それまでに勉強してきた英語を思い出しながら、自分のことや日本のことを少しずつ話してみました。会話を重ねるうちに、「これからこの人たちと毎日を一緒に過ごしていくんだ」と思うとワクワクする気持ちが高まりました。もちろん、不安もありましたが、ホストファミリーの温かな笑顔や気遣いに触れるうちに、その不安は少しずつ薄れていきました。

日常生活のリアル:食事やルールについて
オーストラリアでの高校留学生活で、私にとって一番身近で特別な存在だったのが、毎日の生活を共にするホストファミリーとの何気ないやりとりでした。言葉や文化の違いを感じながらも、日々の「食事」「会話」を通して、その国の暮らし方や価値観を肌で感じ取ることができたのは、まさにホストファミリーがいたからこそ。日本とは全く異なる生活スタイルや習慣に触れることで、異文化理解が深まると同時に、自分自身も大きく成長できたと強く実感しています。
リアルなオーストラリア食
まずは食事についてお話しします。日本では主食といえばやはりお米ですが、私がお世話になっていたホストファミリーはオーストラリア人のご家庭だったため、お米が食卓にのぼることはあまりなく、たまに出てくる程度でした。代わりによく食べていたのは、パスタやじゃがいもを使った料理です。特にじゃがいもは、フライドポテトやローストポテトとして頻繁に登場しました。オーストラリアの家庭料理は全体的にシンプルで、肉や魚もよく使われますが、味付けは日本よりも少し濃いめです。バーベキューソースやグレイビーソースなど、いかにも「海外の味」といった風味が多かったように思います。
当初は「やっぱりお米が食べたいな…」とホームシックを感じることもありましたが、次第に現地の食事にも慣れ、気づけば特に気にならなくなっていました。慣れというのは本当に不思議ですね。
また、食事の時間は家族みんながそろう大切なコミュニケーションの場でもありました。毎晩のディナータイムは、ホストファミリーのことをより深く知る貴重なひとときだったと思います。
日常会話
特に食事の時間に交わすホストファミリーとの会話は、留学初期の私にとって大きなチャレンジでした。日常的な会話に加えて、ジョークや冗談も飛び交うので、会話についていくのがなかなか大変でした。それでも、ホストマザーやシスターたちはいつも優しく話しかけてくれて、私の拙い英語にも根気強く付き合ってくれました。会話の内容は、「今日の学校はどうだった?」とか「週末は何する予定?」といった何気ないものが多かったのですが、そうやって日常の中で気にかけてもらえることがとても嬉しかったです。
英語がうまく出てこなくても、「伝えたい」「聞きたい」という気持ちが通じたときは、小さな成功体験として自信につながっていきました。それと10歳未満の小さなホストシスターたちがいたおかげで、簡単な英語でもしっかり伝わったことも励みになりました。難しい言葉を使わなくてもコミュニケーションは取れるんだと実感できたのは、大きな安心材料でした。
家のルール
留学経験者なら「あるある!」と思うことのひとつに、「シャワーは15分以内に済ませる」というルールがあります。これは水道代の節約や環境への配慮が理由なのですが、最初は時間を気にしながらシャワーを浴びることに慣れず、少し焦ってしまいました(笑)。でも、こうした習慣も現地での大切な生活マナーの一つであり、節約やエコへの意識を自然と育てるきっかけになったと感じています。
また、ルールというほど厳密なものではありませんが、ホストファミリーからは「ダイニングルームで家族全員そろって食事をしようね」と声をかけられていました。テレビをつけたまま食べることはなく、みんなで顔を合わせ、会話を楽しみながら食事をすることが大切にされていました。

こうした食事や会話、生活のルールには、最初は戸惑いやカルチャーショックを感じることもありましたが、少しずつ慣れていくうちに、オーストラリアの家族の一員になれたような気がして、とても嬉しかったのを覚えています。今振り返ると、こうした日々のコミュニケーションや細かなルールの中で、多文化への理解や自立心が自然と育まれていったのだと実感しています。
ホストファミリーとの、心の残るオーストラリアの思い出
オーストラリアの高校に滞在中、ホストファミリーは本当にさまざまな場所へ連れて行ってくれました。中でも心に残っているのが、アデレード郊外での1週間の田舎旅と、アデレードで開催された大規模イベントへのお出かけです。
キャンピングカーで寝泊まり!アデレード田舎旅
オーストラリアの高校生活が始まって間もないある日、ホストファミリーが「親戚みんなに会いに行くから、一緒に行こう!」と誘ってくれました。向かったのは、アデレードの中心部から車で数時間離れた田舎町。ショッピングモールもなければ、Wi-Fiも弱い…でもその代わりに、広大な自然と満天の星空、のんびりとした空気が広がる素敵な場所でした。
滞在期間は1週間。なんとその間は、ホストマザーのお母さんが大切に使っていたキャンピングカーで寝泊まりしました。中は想像以上に快適で、まるで小さな家のようでした。夜は焚き火を囲んでおしゃべりをしたり、昼間は親戚の農場を見に行ったり、地元の“田舎のショー(お祭り)”に出かけたりと、まさに昔ながらの“ザ・オーストラリア”な体験の連続!お祭りでは手作りジャムの品評会や羊の毛刈り大会など、日本ではなかなか見られない光景ばかりで、ついつい写真を撮りすぎてスマホの容量が危うくなったほどです。
アデレード最大のショー:オズアジア・フェスティバル
もうひとつ忘れられない思い出が、ホストファミリーと一緒に訪れた「OzAsia Festival(オズアジア・フェスティバル)」です。このイベントはアデレードで毎年開催される、アジアの文化・アート・食が集まるにぎやかで多文化的なフェスティバルです。私たちはナイトマーケットを訪れて、アジア各国の屋台グルメを食べ歩きしました。たこ焼き、韓国のホットク、タイのパッタイなど、日本でもなかなか味わえない本格的な料理ばかりで大満足!会場では音楽も流れていて、突然きゃりーぱみゅぱみゅの「PON PON PON」がかかったときは、うれしさのあまり思わずひとりで熱唱&ダンスしてしまいました(笑)。屋外のダンスパフォーマンスやプロジェクションマッピングも大迫力で、まるでアデレードの街全体がフェスティバルの舞台になったような、夢のような一夜でした。
初めての単身での海外生活。その中で感じた不安や戸惑いを、温かく包み込んでくれたのがホストファミリーの存在でした。日常のルールや文化の違いに驚きながらも、毎日の食事や会話、そしてホストファミリーの優しさに触れる中で、少しずつ信頼関係を築くことができたと思います。旅行やフェスティバルへのお出かけなど、たくさんの楽しい思い出がありますが、何より心に残っているのは、文化の違いを超えて笑い合える“家族”のような存在ができたこと。それこそが、私にとっての留学の最大の収穫だったのかもしれません。

「留学=勉強」だけではなく、「人との出会い」から得られる学びも本当に大きなものです。もしあなたが「新しい環境で挑戦してみたい」と少しでも感じているなら、ホストファミリーとの暮らしは、その第一歩にぴったりかもしれません。言葉や習慣の壁を越えて、心でつながる―そんな経験を「私もしてみたい!」と思った方は、ぜひお気軽に無料個別相談やセミナーにお申し込みください。皆さんの留学の第一歩を、私たちが全力でサポートします!