【カナダ留学】カナダ留学の際の単位移行と進級について

こんにちは! 今回は、カナダの高校へ留学を検討している方が気になる「単位移行」と「進級」についてお話ししたいと思います。日本の中学・高校からカナダの高校へ編入した場合、「今までの単位はどうなるの?」「途中の学年からでも卒業できるの?」といったご質問をよくいただきます。特にカナダ・ブリティッシュコロンビア州(BC州)への高校留学を考えている方にとって、この単位認定の仕組みはとても重要です。今回は、卒業を目指す長期留学(卒業留学)を前提に、具体的な制度をご紹介します。

カナダ高校留学では日本の成績が単位として認められる?

● はい、認められることが多いです!

BC州では、日本の中学校や高校で取得した成績・履修内容を一部カナダの単位として認定してくれる仕組みがあります。

たとえば、日本で高校1年生を修了してからカナダに渡航した場合、その1年分の履修科目や成績が評価され、BC州の高校で卒業に必要な単位の一部として加算されます。

これを「Transfer Credit(転入単位)」といい、州の教育方針に基づいて、学校のカウンセラーや教育委員会が個別に判断します。

単位認定のメリット:進級や卒業がスムーズに!

日本の単位が認められることで、以下のようなメリットがあります。

  • 必要単位の一部が免除される!
    → 新たに履修する科目数が減ることも!卒業までに必要な履修数が軽減され、精神的な負担も少なくなります。
  • 卒業に必要な期間が短縮される可能性も!
    → 学年の途中で入学しても、正規のスケジュールで卒業できるケースもあります。
  • 自分の得意分野を活かした選択科目の履修が可能に!

たとえば、Grade10(高校1年)を修了してから渡航する場合、Grade11に編入できることが多く、単位を落とすことなく計画的に履修すれば2年〜2年半で卒業することも可能です。

すべての単位が認定されるわけではない?

注意点としては、すべての科目がそのまま単位として認められるわけではないということです。

認定されやすいのは、以下のようなコア科目です。

  • 数学 → Math(10 として単位移行)
  • 理科 → Science(10 として単位移行)
  • 社会 → Social Studies(10 として単位移行)
  • 体育→ PE (10 として単位移行)

一方、芸術や家庭科などの実技科目は基本的には単位移行されません。

なお、日本の中学校を卒業している場合、国語の成績は「English」として認定されることは基本的にはありませんが、多くの学校で「Japanese(外国語としての日本語)」という選択科目として単位に加算されることがあります。

これは、カナダでは多言語教育が重視されていることもあり、第二言語(Second Language)や選択科目(Elective)として評価されることがあるためです。

単位移行の流れ|入学時に必要な書類は?

単位認定には、以下のような書類が必要になります。

  • 日本の成績表(英文)
  • シラバスや授業内容の記載(必要に応じて)
  • 学年の修了証明(必要に応じて)

これらをもとに、カナダの学校側が個別に審査を行い、どの単位をどの教科に認定するかを決定します。入学前に一度、各学区や現地担当の先生や、ICCのアドバイザーとも相談することをおすすめします。

実際の英語力(特にリーディング・ライティング)が不足している場合、必須科目である12年生の英語の履修に時間がかかり、単位移行とは関係ありませんが、進級や卒業に時間がかかることもあるため、事前の英語学習は実は重要なポイントです。

カナダ高校留学、特にBC州での卒業留学では、日本での学習歴がしっかりと評価されます。これにより、スムーズに進級・卒業できる可能性が高まるのは、大きな魅力です。

ただし、認定の詳細は学校や教育委員会によって異なるため、現地でもしっかりと学びつつ、計画的に準備を進めることが成功の鍵です。

カナダ・BC州の単位移行や進級制度は、卒業留学を目指すうえでとても大切なポイントです。制度を正しく理解することで、スムーズな進学や卒業につながります。「うちの子の場合は?」と気になった方は、ぜひICCの無料個別相談をご利用ください!専門スタッフが丁寧にご案内いたします。