「高校留学には興味があるけど、その先の大学進学ってどうなるの…?」留学を考えるとき、将来の進路は大きな関心事ですよね。実は、オーストラリアに留学する生徒さんのほとんどが、最初は「進路はまだ決まっていない」という状態からスタートします。そこから、日本では経験できないような学びを通して「自分を探す旅」が始まります。
オーストラリアの高校では、早い段階から自分の「好き」や「得意」を見つけられる選択科目がたくさんあります。今回は、そんな環境で学ぶ留学生が、どのようにして「帰国進学」と「海外進学」という二つの道を選んでいくのか、そのリアルな道のりを徹底比較しながらご紹介します。
まずは知っておこう!オーストラリアの教育システム
進路の話の前に、少しだけオーストラリアの教育システムについてお話しします。これが分かると、進路選択のイメージがぐっと掴みやすくなります!
オーストラリアの高校では、Year 9や10から選択科目が増え、自分の興味がある分野を深く学び始めます。そしてYear 11、12の2年間で、大学進学のための資格取得コースがスタートします。これは州によって呼び方が違い、ビクトリア州では「VCE」、クイーンズランド州では「QCE」、サウス・オーストラリアでは「SACE」、と呼ばれています。
大学受験は、日本の「一発勝負」の試験とは少し違います。2年間の成績とそして最終試験の結果を総合して「ATAR」という偏差値のスコアが出され(実際には最終学年の定期試験と最終試験から成り立つもの)、このスコアで進学できるオーストラリアの大学が決まります。
これはまるで「マラソン」のようなシステムです。一夜漬けで高得点を狙うのではなく、日々の努力をコツコツ積み重ねることが大切になります。逆に言えば、最終試験の日に体調を崩してしまっても、それまでの頑張りも評価されるので、「本番に弱い…」という人にも優しいシステムと言えるかもしれません。

進路決定のタイミングとリアルな心境の変化
ICCから留学する生徒さんの多くは大学に進学しますが、その決め方は本当に人それぞれです。留学当初は、「日本の大学に進学したいです。早稲田とか、ICUとか…」と、なんとなく知っているグローバルな大学の名前を挙げる生徒さんがほとんどです。しかし、現地の生活に慣れ、英語力もぐんぐん伸びてくると、心に変化が訪れます。
「もし可能なら、オーストラリアの大学もいいかも…」
「海外で就職してみたい!」
「この分野は、海外の大学の方が進んでいるみたい…」
こんな風に、選択肢がどんどん広がっていく学生も多くいます。日本の高校生とは違い、多様な文化や価値観に触れる中で、周りに流されることなく「自分が本当に学びたいこと」を真剣に悩み、答えを見つけ出していきます。これは、人生において非常に価値のある経験です。日本にはない、オーストラリアの高校の時に履修した科目がきっかけで、将来の自分ならではの道を見つけた卒業生も数多くいます。
だからこそ、ICCは進路サポートに全力です!
ICCでは、高校留学をゴールではなく、未来への「通過点」だと考えています。卒業間近になって「さあ、どうしよう!」と慌てることがないように、留学が始まったばかりの早い段階から、進学に向けて考える機会を提供しています。
- 帰国進学を考えるなら…
日本の大学入試に精通した「進路指導室」が徹底サポート!帰国子女枠の最新情報や、志望理由書の書き方まで、専門の担当者が的確にアドバイスします。 - 海外進学に挑戦したいなら…
海外大学専門のチームや現地アドバイザーが、現地の教育システムや大学に関する情報提供や探し方を個々の希望に沿って丁寧にサポート。後悔しないための「科目選択」は、特に重要なポイントなので、一緒にじっくり考えていきましょう!
大切なのは、普段から少しずつ情報に触れて、「なんとなく将来について考える機会」を自然に持つこと。留学が始まって間もない頃から進路指導室を紹介し、継続的に情報を提供することで、いざ進路を決める!という時に、焦らず自分と向き合えるようにサポートしていくのがICCの特徴です。
ICCでは、高校留学卒業後にまで考えを及ばせた熱いサポートで留学初期から様々な進学の形態に合わせて一人ひとりの悩みに寄り添いながら応援しています。

「帰国進学」のリアル:どんな準備が必要?
帰国進学」とは、オーストラリアの高校を卒業後、日本の大学に進学することです。多くの留学生が「帰国子女枠」を利用します。
帰国子女枠で求められる3つの力
- 高い英語力(IELTSなどのスコア)
- 日本語の小論文・志望理由書を書く力
- 面接で「この学生が欲しい!」と思わせるアピール力
これらに加えて、留学中にどんな経験をしたか、例えばボランティア活動なども大きなアピールポイントになります。
オーストラリアの最終試験と帰国子女枠の入試時期が重なるため、スケジュール管理は少し大変です。しかし、高校卒業後、長いブランクなく日本の大学生活をスタートできるのは大きな魅力です。卒業後の数ヶ月間、大学が始まるまで日本で初めてのアルバイトに挑戦する生徒さんも多く、留学で培った語学力を活かして活躍しているようです!
「海外進学」のリアル:オーストラリアの大学を目指すには?
一方、オーストラリアの大学に進学する場合は、何よりも「ATARスコア」が重要になります。希望する大学・学部が求めるスコアをクリアすることが最大の目標です
ATARって、いつ・どれくらい取ればいいの?
ATARは、Year 12の1年間の成績と、10月〜11月頃に行われる最終試験の結果を元に州ごとに算出される、大学入学スコアです。スコアは99.95までの点数で示され、例えばスコアが80.00なら、あなたは同学年の中で上位20%に入った、ということになります。
では、実際にどれくらいのスコアを目指せば良いのでしょうか?もちろん大学や学部によって目安のスコアは大きく異なります。例えばメルボルン大学やシドニー大学といったトップクラスの大学の人気学部では、90.00以上、時には95.00以上という非常に高いスコアが求められることもあります。しかし、多くの主要な大学の学部では80.00台、工科大学などでは60〜70台ということもあり、多くの留学生がこのあたりを目標に日々頑張っています。もちろん、これより低いスコアで入学できる大学やコースもたくさんあるので、自分の目標に合わせて計画を立てることが大切です。だからこそ、早い段階で「どんなことを学びたいか」「どの大学に行きたいか」をリサーチすることが、日々の勉強のモチベーションにも繋がります。
また、スコアと同じくらい大切なのが、学部によっては「この科目を履修していないと出願できない」という履修指定科目(Pre-requisite)があることです。早い段階からの情報入手と科目選択が、将来の道を左右すると言っても過言ではありません。
もし第一希望の大学のスコアに届かなくても、道は一つではありません。同じ学部でもATARスコアが少し低めの大学や、大学1年次に相当する「Diplomaコース」から編入する方法など、現地の進路指導の先生と相談しながら様々な選択肢を検討できます。
最近では、「第一希望はメルボルン大学、第二希望は早稲田大学」というように、国をまたいで進路を考える生徒さんも増えてきました。
出願は「視野を広く」がカギ!
大学への出願は、Year 12の8月頃から始まります。これは、それぞれの州にある「大学入学センター」、例えばビクトリア州ならVTAC、クイーンズランド州ならQTACといったシステムを通じて、現地生と同じように行います。
ここで留学生にとって大きなポイントなのが、高校がある州の大学にしか出願できない、なんていう縛りはないということです!
だからこそ、私たちは「視野は広く!」とアドバイスしています。オーストラリア全土の大学を調べて、同じ名前の学部でも、大学によって学べる内容が少しずつ違うことを見比べてみてください。学業と両立しながら、自分の「やりたい!」を本当に形にできる大学を見つける。その時間も、留学の醍醐味の一つです。
この出願時期は大学のオープンキャンパスも盛んで、友達と見学に行ったり、真剣に下調べをしたりと、みんな思い思いに進路と向き合っています。

いかがでしたか?高校留学は、ただ英語を学ぶだけではありません。世界に目を向け、多様な選択肢の中から「自分だけの道」を見つける冒険の始まりです。「無理かもしれない」という言葉に耳を貸さず、自分の可能性を信じて突き進む。そんな強い気持ちを持つあなたにとって、高校留学は世界の扉を開く最高のチャンスになるはずです。自分ならではの個性を大切に、自分を探す冒険へ飛び出してみませんか?「私も挑戦してみたい!」と思った方は、是非一度ICCの無料個別相談や無料セミナーにお申込みください♪