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学べる科目リスト

オーストラリア・ニュージーランド・カナダの高校の特徴のある科目をいくつかご紹介します。科目名だけでは理解しにくい学習内容や、日本では珍しいユニークな科目も挙げてみました。今後の科目選択に役立ててください。

ESL、ESOL(第二言語としての英語)

▲ESLは少人数制で集中的に英語を学ぶ

母国語が英語ではない学生(留学生や移民など)のための英語の授業。いわゆるEnglishではシェークスピア等を勉強するが、ESL、ESOLでは日々の日記をつけることで文章能力を養ったり、インターネットで調べものをして読解力や自分で調べる勉強法なども身につけます。また、1年で2〜3冊ほどの本を読み、テストではその主人公の心情変化を説明したり、著者がもっとも主張したいトピックは何なのか?それについてどう思うかなど論述する問題が出されます。



Mathematics(数学)

日本でいう数学ですが、難易度や学習分野により4〜5種類の数学があります。授業では計算機(グラフィック計算機というグラフもかけるほどの難易度の高いものです)が使用でき、テストでは問題用紙に公式が記載されている場合もあります。では、何を勉強するのかというと、オセアニアの数学では一つの答えを導き出すために、どのように考えて答えにたどり着いたかという「過程」を重要視します。「公式を覚えているか」「計算問題を間違いなくこなせたか」だけが評価の対象になるのではなく、数学的な考え方を身につけていくことが重要とされているわけです。

Geography(地理・地質学)

▲授業で使用したアマゾンの地形

日本語に直すと「地学」になりますが、地理、または地質学とは異なります。社会学といった方が内容には合致しているかもしれません。人間が環境に与える影響を調査・分析したり、人口問題、環境資源に関する問題、政治的・経済的国際摩擦など、人間を取り巻くさまざまな問題を地理、経済、政治、環境などの視点から分析して考える科目です。

Business Management(経営学)

ビジネスをマネージメントするにはどうしたら良いかを学び、考えていく授業です。自分が経営者となって、人事や売り上げを伸ばす方法を学んだりします。実際にお店などに出向き、商品の陳列の仕方を分析したり、経営をしていく上でどのような手法を用いているかを調査したりします。経営向上のために必要なアイデアをまとめ、発表することもあります。スモールビジネスを通じて、経営とは何かを学ぶ実践的な科目です。

Phychology(心理学)

留学生に人気のある科目「心理学」。心理学の基礎的な用語や定義について勉強するほか、行動科学、団体心理、態度が他人に及ぼす影響、生物学的な考えに基づく行動など、詳細にもふれて勉強します。他の科目同様、授業はもちろん英語で行われますが、法学と並び、専門用語が多数出てくるため、より高度な英語力が求められる科目でもあります。

History(歴史)

▲オーストラリア史の授業にて

1年を通じて、世界史や日本史を勉強する日本の「歴史」と違い、かなり狭いエリアについて掘り下げて勉強します。古代史よりむしろ20世紀の歴史や第二次世界大戦後の歴史、オーストラリア/ニュージーランド史等にスポットを当て学んでいきます。試験も年代や出来事を穴埋め式に書き込むのではなく、いくつかの出来事や時代そのものについての理解度を記述式で述べるテスト形式となっています。

Tourism(観光学)

観光大国といわれるオセアニアならではの科目といえるのが観光学です。この科目では、オーストラリア・ニュージーランド・カナダの観光事情はもちろんのこと、世界の観光名所の歴史や文化について学びます。また、交通手段、移動時間を含む具体的な旅行計画やパッケージツアーを企画したり、実際の観光名所を訪れるなど、実践的な授業も行います。留学生にも人気があり、大学で観光学を学びたいと思っている学生にとって、魅力的な授業といえます。

Hospitality(接客サービス)

オーストラリア・ニュージーランド・カナダの大学でも留学生に人気のある科目で、サービス業の実務と知識を学ぶクラスです。実技がメインとなり、テーブルセッティングの仕方や食べ物、飲み物のサービスの仕方まで、接客業のいろはを学ぶカリキュラムとなっています。学校によってはフード(調理)の授業と合同でメニューを組み立て、適切なタイミングでお料理を作り上げるところまでをフード科目を履修する学生が担当し、いかにお客様にサービスをするかという部分をホスピタリティ科目履修の学生が担当するなど、実践力を養う科目でもあります。

Computing(コンピューター)

▲コンピューター教育は不可欠

コンピューターのクラスはどの学校にもあります。MacかWindowsかは学校によって違います。科目の名前はInformation Technology、Information Management、Computer Study、Computer Science、Computingなどさまざまです。コンピューターを使用し、ワープロ、スプレッドシート、グラフィックやWebページの制作の基本から始まり、プログラミングにも進みます。一般の授業でも、インターネットでクラスに必要なことを調べたり、学習もします。

Drama(演劇)

▲主人公になることも夢ではない

日本の普通科の高等学校ではあまり体験できない「演劇」の授業です。授業では、演技についてはもちろんのこと、ストーリーを考えて脚本を書き、舞台全体を組み立てていくことを学びます。実際に学生同士でひとつのステージを完成させ、文化祭などの機会に他の生徒や保護者などに披露することもあります。学校によっては、音響設備や照明機器など本格的な舞台装置を持ったシアター(劇場)がキャンパス内にあり、生徒たちは舞台で演じることもできます。評価項目の中で、一人で演技を行う独演と、グループで作品を作っていくものの2通りあり、生徒はその両方に取り組まなければなりません。独演を他の学生の前で行い、生徒同士でお互いを評価、批判することもあります。留学生にとっては難しい科目のひとつですが、英語力が伸び、他の学生との交流を持つことのできる興味深い科目です。

Outdoor Education(野外教育)

▲自然環境に恵まれアウトドア教育も盛ん

課外活動やスポーツ技能の向上と発達を目指すと共に、スポーツを通じて協調性とリーダーシップを養うのが目的の授業です。野外活動における安全管理や、運動と健康やフィットネスとの関連、解剖学、生物力学、およびスポーツ心理学の原理を学びます。このクラスを取る学生は、全ての課外活動に参加しなくてはなりません。授業の一環として、トレッキング、マウンテンバイク、ロッククライミング、スイミング、スノーケルダイビング、カヌー、キャンプなどを経験することができます。

Dance(ダンス)

▲ダンスを教える高校も珍しくない

ヒップホップなどのストリート系ダンスではなく、モダンダンスがメインとなります。楽曲を理解し、振り付けをするなどの理論も含みます。ダンスレッスン経験が必要な訳ではありません。科目としてではなく、年に一度行われる学園祭などで学生全体からオーディションを行い、選抜したメンバーによるミュージカルを公演する学校も多数あります。日本の学園祭と比べてもかなり本格的なショーとなりますので、参加してみると友達を増やしたりするのに良いチャンスとなるかもしれません。

Physical Education(保健体育)

▲日本とはスタイルが異なるクラブ活動(サッカー部)

日本の保健体育にあたります。個人スポーツとグループスポーツを通じて、個人の健康管理、競技の戦略、コーチの役割、審判の方法、トーナメントの組み方、チームワークなどスポーツ実技と人体構造、生力学的な原則、運動に対する物理的反応などの理論からなっています。実際にするスポーツは陸上、体操、水泳、水球、サッカー、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、バトミントン、ウォール(壁)クライミング、エアロビクスなどです。ほとんどの学校にはトレーニング用のジムがあり学生は低料金で使用することができます。このPEの他にも、実技に重きを置いたSport Leadership、Outdoor Education、Sport Fitnessやスポーツでの体の動きを学習するSport Scienceもあります。

Health and Human Development(健康人間学)

体の機能や栄養学について勉強する科目で、保健と家庭科がミックスされたような科目です。体に関する単語を多く使用するので、単語を覚える必要もあります。保育についても学ぶ授業では、コンピューター内蔵の赤ちゃん人形を一人一体渡され、ミルクをあげたり、おしめを替えたりします。きちんと世話をしないと、赤ちゃんは時間、場所を選ばず泣き出しますので、そうならないようにしっかり面倒を見なくてはいけません。世話している数日間の間に何回泣いたか、などが内蔵のコンピューターでカウントされており、評価の対象となります。子供を育てることがいかに大変かということも授業を通じて体験するようになっています。

Art and Design(美術)

▲芸術系の科目は両国ともに盛ん

美術にあたる科目ですが、実技だけではなく、理論も学ぶ科目です。作成した課題(絵)と併せてエッセイを提出する必要があり、例えばルネッサンス時代の3人の画家を選び、その作風や時代背景等を考慮して比較して意見を書く、というような問題が出されます。単純に「絵を描くことが好き」というだけで履修を決めると「実技と理論があり大変だった」と、あとで嘆いている学生が多いのも事実です。

Foreign Language(英語以外の言語)

日本語をはじめ、中国語やスペイン語などさまざまな言語を学びます。英語教育と同様、文法のみの授業ではなく、会話ができるようにするための実践的な指導がなされています。授業の一貫として、長い時には1ヶ月ほど、該当国に研修旅行に学校から行くこともあります。外国語を履修する場合には、中学卒業レベルの英語力と同程度の言語力がないと、在籍する学年相当の科目として履修することは大変です。単位として認定されなくても良いのであれば、この科目だけ学年を下げて履修することもできます。また、ニュージーランドでは、どの学校でもマオリ語を教えています。(マオリ語は英語と共にニュージーランドの公用語です。)

Food Technology(食物)

▲調理実習は本格的

日本でいう家庭科の食物にあたります。履修する学年によって学習内容は異なりますが、栄養学を学んだり、調理実習で実際に料理をすることもあります。酪農国のオーストラリア・ニュージーランド・カナダは食品産業が盛ん。そのため高学年になると、産業に関わるようなトピックとして、パッケージやマーケティング、食品開発などフードビジネスに直結する学習内容になります。

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