孤独を力に変えて〜メルボルンでの学び

留学をしようと思ったきっかけはなんですか?

高校時代に参加したWSC(英語版高校生クイズのような大会)がきっかけです。海外の高校生活に興味を持つようになり、留学を考えるようになりました。

留学先の学校はどうやって決めましたか?国はどうやってオーストラリに絞り込みましたか?

はじめはアメリカやカナダも考えていましたが、環境や気候を考えて候補から落としました(笑)。
あとは、父がメルボルンで働いていた縁があり、最終的にはオーストラリアに決めました。父の存在は、異国の地で生活する上で大きな安心感につながると思ったからです。
学校は、基本寮生活を希望していたので、メルボルンで寮のある学校を探して決めました。

留学に向けて、英語はどんな準備をしていましたか?英語レベルは?

英検2級相当の実力で、スピーキング寄りの塾に通っていました。留学生活では、コミュニケーション能力が重要だと考え、スピーキングに重点を置いて準備しました。ただ、2級がなくても留学は可能だと思います。

留学をスタートした時点での英語はどうでしたか?大変でしたか?どれくらいたって英語が理解できるようになったと感じましたか?

やはり大変でしたね…。授業内容そのものは理解できたのですが、すべて英語の環境にはやはり壁を感じました。しかし3ヶ月ほど経つと、英語で理解しなければならないと頭が切り替わり、自然と慣れていきました。英語漬けの環境に身を置くことで、英語力が飛躍的に向上した記憶があります。

日本の学校と比べてどんなところが違いましたか?驚いたことなどがあれば教えてください。

自分は寮生活だったこともあり、やはり規則正しい生活は身につきましたね。けっこう、ルールに厳しいところもありましたが、その分学生同士はすごく仲良くなりました。あとは、授業ごとに教室が移動するため、さまざまなクラスメイトと交流できる点が新鮮でした。日本の学校では、クラスが固定されていることが多いので、これは大きな違いでした。また、部活動は毎日ではなく、各クラブの活動頻度に応じて参加するスタイルでした。自分のペースで活動できるのが魅力でした。

留学して一番苦労したことは何でしたか?

コロナ禍や受験期が重なり、寮生活だったこともあって、日本人がほとんどいない環境で孤独感を感じることが多かった点です。あとは、その時期に同時に受験勉強も進めていたので、特にコロナ禍で行動が制限された時期は、精神的に辛い時期もありました。

留学先の学校ではどんな科目を勉強しましたか?その中で好きな科目、またその理由も教えてください。

数学、グラフィックデザイン、プロダクトデザインと、あとはプログラミングなどを学べる情報学を勉強しました。特に、情報学やグラフィックデザインは、日本の高校では触れることのない専門的なソフトウェアを実践的に扱って学べたのが印象的でした。現在、大学ではコンピューター・サイエンスを専攻していますが、将来エンジニアやIT関連の勉強をしたいという目標を持ったのも、これがきっかけでした。

印象に残っている学校行事はありますか?

寮のイベントで行ったフィリップアイランドへの旅行です。毎年寮の人達とショートトリップに行くプログラムがあるのですが、美しい自然に触れ、仲間たちと楽しい時間を過ごすことができました。

滞在先はどんなところですか?楽しかったこと、大変だったことなどあれば教えてください。

寮生活でしたが、11年生までは2人一部屋、12年生から一人部屋でした。毎日誰かと一緒に勉強や遊びができるのは楽しかったですが、寮内の規則が多く煩わしく感じることもありました。しかし、共同生活を通して、協調性やコミュニケーション能力を養うことができたと思います。

学校生活で特に力を入れて取り組んでいたことなどがありますか?

クラブ活動のバスケットボールです。チームメイトと協力して練習に励み、試合で勝利を目指す過程は、非常に充実していました。

お友達はできましたか?どんなお友達(国籍)やお友達になったきっかけなどあれば教えてください。

同じ留学生として来て、寮で生活している中国人やベトナム人の友達ができました。また、授業やクラブ活動がきっかけで仲良くなった現地のオーストラリア人の友達もいます。様々な国籍の友達と交流することで、異文化理解を深めることができました。

これから留学をしようと思っている方達に何かアドバイスがあればぜひお願いします。

自分の好きなこと(ゲームでもクラブ活動など)を大切にしながら、積極的に声をかけることが大事です。また、困ったときは遠慮せず大人にどんどん頼ってください。留学生活は、楽しいことばかりではありません。困難に直面することもあると思いますが、積極的に行動し、周りの人に助けを求めることで、必ず乗り越えることができます。