ICC名古屋支店の吉村です。2017年もあっという間に終盤になってしまい、気づけば2年後にはまだまだ先と思っていた東京オリンピックが開催されます。2020年は日本がよりいっそうグローバルに変化し始める年であると言われています。特に教育の面では「英語教育」のあり方が大きく変わっていくのでないでしょうか。そんな英語の一般的な試験といえば、英検に続いて今やどちらもメジャーな「TOEIC」と「TOEFL」ですが、いったい何が違うのか?根本的な起源とスコアの活用などから比較していきたいと思います♪

TOEICの起源

1970年代、日本の高度経済成長が急速に進んだことで、日本の自動車・機械産業の海外進出が急速に進んでいきました。そのため、ビジネスの場で海外との相互理解をより深めるため、日本人も英語でのコミュニケーション能力を高める必要があると考えられ始めました。日本人の実践的な英語力レベルの向上を目的に通産省や経団連が米国ニュージャージー州プリンストンに本部がある世界最大の非営利テスト開発機関、ETS(Educational Testing Service)に制作を依頼し開発された英語能力試験です。現在、日本での採用や海外部門要因の選定など幅広く英語能力を測る試験として浸透しているTOEICですが、実は開発の発案元は日本という背景があるのです。

「参照:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会」

TOEFLの起源

1964年代に米国非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)が、母国語が英語ではない人々の英語能力を測るために開発された試験でした。日本では1981年に国際教育交換協議会(CIEE)がETSの委託を受け日本事務局が運営機関として始まってします。当時はPaper-Based Testが一般的でしたが、公平に「聞く」・「話す」・「読む」・「書く」の4技能を測るために、Computer-Based TestのTOEFL CBTがスタートしそれを少し発展させたバージョンが現在、アメリカの大学進学のための正式英語スコアとして定められているTOEFL IBTテストです。

「参照:TOEFL® テスト日本事務局」

TOEICテストの種類

現在TOEICは必要な技能に合わせて4種類のテストが受験ができます。

① TOEIC® Listening & Reading Test

・・・「聞く」「読む」という2つの英語力を測定する試験。

② TOEIC® Speaking & Writing Tests

・・・「話す」「書く」能力を測定する試験。

③ TOEIC® Speaking Test

・・・「話す」英語力を測るための試験。

④ TOEIC Bridge® Test

・・・初・中級者の「聞く」「読む」英語力を測るための試験。

※学校や企業で求められる試験で一番一般的なのは①のTOEIC® Listening&Reading Testです。

TOEFLテストの種類

TOELFも現在日本では4種類のテストが受験ができます。

① TOEFL iBT® ーTOEFL Internet-based Test

・・・「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的にかつ高い精度・公平性をもって測定する試験。
※テストセンターにて全セクションコンピュータ上で受験。

② TOEFL ITP® ーTOEFL Institutional Test Program

・・・「読む」「聞く」の2技能を測定する試験。
※大学などの教育機関で受験が可能。

③ TOEFL Junior® テスト

・・・海外の中学・高校の授業や会話などを題材に「読む」「聞く」の2技能において「どれだけ英語が使えるか」を測定する試験。

④ TOEFL Primary® テスト

・・・英語を母語としない小中学生を対象に英語運用能力の「伸び」を世界基準で測定する試験。

※海外の大学・大学院進学ではTOEFL IBTのスコアが必要になります。

比較のまとめ・・・

TOEICは主に日本ベースで使われている試験のため、”国内”での就職活動や会社内でのキャリアアップなどでの使用が有効的です。帰国性の国内大学進学でも使える大学もあります。テストも一般的なものがListening&Readingのテストですが、近年になってSpeaking&Writingのテストも開催されるようになりました。試験の内容も、実生活のコミュニケーションに関わる問題やビジネスシチュエーションに特化した問題などが多いです。TOEFLはアメリカの教育機関が発案し開発された試験のため、TOEICに比べ難易度が高いです。測定する技能もReading&Listening&Speaking&Writingの4技能を測定する試験です。内容もよりアカデミックで学術的な問題が多く、海外進学や大学の交換留学の英語レベルを示すために使用できます。
よくどちらを取るべきかなのか?という質問がありますが、TOEFLの勉強をしてついでにTOEICも受けてみる(つまり両方受験する)のが良いと思っています。これは私の個人的な勉強法で良かったものの例ですが、TOEICの勉強だけしてもTOEFLのスコアはなかなか上がりにくいですが、TOEFLの勉強をするとTOEICのスコアも上げやすいからです。なぜかというとTOEFLの方が難易度が高いですし、IBTだと4技能なのでその分全体的な英語のレベルを上げられるからです!

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