カナダは、世界的にも高い教育水準と治安の良さが魅力の留学先。カナダの高校留学では、充実したカリキュラムのもと学業だけではなく、将来のキャリアに役立つ知識やスキルを身につけることができるのです。そのため、卒業後はさまざまな進路の選択肢が広がり、一人ひとりの希望に合った進路を実現することができます。

カナダの高校留学がおすすめな理由

カナダでの高校留学は、留学生の成長やキャリアに大きな影響を与え、かけがえのない経験を得ることができます。

  • 安全で治安が良いので、安心して留学できる
    カナダは世界でも安全な国の一つとして知られています。犯罪率の低さや厳格な銃規制、自然災害が比較的少ないなど、安心して留学できる環境が整っています。
  • 留学生へのサポートが充実している
    カナダでは各学校や教育委員会(スクールボード)に留学生アドバイザーが在籍し、学業はもちろん、生活面のサポートもしてくれます。
  • 多様な文化生活の中で、質の高い教育が受けられる
    多様性を尊重するカナダでの学びは、国際的な視野が広がります。また、世界的にみても教育水準が高いので、優れた大学に進学できる道が開かれます。
  • 英語力に自信がなくても留学しやすい
    カナダの高校留学では、自分の英語力に合ったクラスで勉強することができるので、語学に自信がなくても安心して学べる環境があります。
  • 卒業後の選択肢が広い
    卒業後は、カナダの大学への進学はもちろん、北米圏での進学という選択肢も広がります。また、国際バカロレアプログラムを活用して他の国の大学進学を目指すことも可能です。
  • コストパフォーマンスが高い
    他の英語圏国に比べて、カナダでは質の高い教育を比較的低い費用で受けることが可能です。

高い教育水準を誇るカナダの高校留学が選ばれる理由

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国際的に認められている教育水準の高さ

カナダの教育は、国全体で統一された教育基準とカリキュラムにより、学生は高度な学術的知識とスキルを身につけることができます。また、国際的に認められているカナダの卒業資格は、優れた大学への進学に有利です。

ブリティッシュコロンビア州(BC州)の柔軟な教育システム

BC州の教育システムは、学生が自分の興味や才能に合わせて、さまざまな科目やプログラムを選択できる柔軟性が特徴です。

また、STEM(科学、技術、工学、数学)分野に重点を置いた技術教育も導入され、現代社会で必要とされる専門的な知識や技術を身につけ、将来、様々な分野で活躍するための基盤を築くことができます。

多様な評価方法や柔軟な卒業要件

BC州では多様な評価方法があり、テストの成績以外にプロジェクトや実地経験を通じた評価も行われます。また、高校一年生から必要な単位履修が始まり、日本で修了した科目も履修した単位として認められる場合があります。

留学生のニーズに合わせたサポートが充実している

BC州の教育システムは、文化的多様性や異なる学習ニーズに対応するために、それぞれのニーズに合わせたサポートを提供しています。また、留学生が学びたいこととカリキュラムのマッチングを目指して、個別に留学カウンセリングを受けることも可能です。

留学時期を柔軟に検討できる

一般的にカナダの高校は、前期・後期が分かれる「セメスター制」か通年で学ぶ「リニア制」を採用しています。そのため、留学生の入学時期もセメスター制であれば年に2〜3回、リニア制の場合は年に1回から選ぶことができます。中には、留学生の状況に合わせて4月入学に対応してくれる学校もあるようです。

カナダの高校の教育システムや授業の特徴

授業は生徒中心のアプローチを重視

カナダの高校は、1クラスあたり約20〜25人の生徒が在籍しています。時にはもっと少ない人数で授業が行われることもあります。これは、座学だけではなく、実践的な問題解決やプロジェクトベースのアプローチを重視しているからです。生徒一人ひとりの意見を尊重し、思考力や論理的な表現を伸ばしていくことを大切にしています。

テストだけではない多様な評価手法

授業の評価は、学期末や中間テストだけでなく、クラス内でのプロジェクト、プレゼンテーション、エッセイなどさまざまな形式で行われます。知識だけでなく応用力や創造性、個性なども考慮され、授業への参加度や教師やクラスメイトに対する態度やリーダーシップ能力も評価の対象となります。

学習目的に合わせた柔軟な学期制度

カナダの高校では、セメスター制とリニア制が主要な学期制度として採用されています。

セメスター制1年を秋学期と春学期の2つの主要なセメスターに分け、各セメスターに異なる科目を含める教育システムです。異なる科目を集中的に学び、新しい科目に取り組む機会を提供します。
リニア制通年制であり、科目を連続的に進める教育システムです。上級レベルの科目を学ぶためには、それより前のレベルの科目を修了する必要があります。このシステムは、科目への深い理解を重視しています。
クォーター制一部の学校では、1年を4つのクォーターに分け、それぞれで異なる科目を学ぶ制度を採用しています。

カナダには英語を第二言語とする生徒のためのESLクラスがある

ブリティッシュコロンビア州には、英語サポートプログラム(ESL:English as a Second Language)という英語を第二言語とする生徒を支援するためのプログラムがあります。

ESLは、母国語が英語でない生徒の読み書きや会話能力を向上させるための教育プログラムで、生徒の英語能力に応じて複数のレベルに分かれており、個々のニーズに合わせたカリキュラムと授業が提供されます。

ESLの目的と授業内容

ESLは、英語を母国語としない生徒が学校生活に順応し、授業や試験に参加できるよう支援することを目的としています。そのため、授業では基本的な文法や語彙から始め、段階的にリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングのスキルを向上を目指す内容となっています。

カナダの高校留学では、多様な選択科目から興味や進路に合った授業を選択できる

カナダの高校では、学生一人ひとりの幅広い興味や進路に合わせて、多様な選択科目が提供されています。

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一般的な選択科目の例

一般的な選択科目には、美術・音楽、コンピューターサイエンス(プログラミング、ウェブ開発、コンピューターグラフィックスなど)、技術やコンピューター関連のスキルを学ぶクラス、ビジネス管理、経済学、会計学、起業に関する本格的なビジネス分野などが含まれます。

STEM教育(化学、物理学、生物学、地学)を重視

化学、物理学、生物学、地学などの科学に関連した多くの科目の他に、STEM教育に重点を置く学校も存在し、学生の個性や得意科目とのマッチングが重視されます。

技術関連の多様な科目

カナダの教育システムでは、木工(家具づくり)、陶芸、金属工、車エンジニアリング、美容、栄養学、調理などの技術関連科目も幅広く提供されています。これらは大学進学だけでなく、将来の多岐にわたるキャリアや職業に対する準備を支援します。

「キャリア教育」を重視している

高校の卒業必要単位には「キャリア教育」に関する科目も含まれ、将来のキャリアにつながる学びを深めていきます。学生は興味や才能に基づいて自分のパスを選択でき、実践的なスキルや幅広い知識を獲得できます。

先住民文化に焦点を当てた教育プログラム

ブリティッシュコロンビア州の教育機関では、First Nations(先住民族)に焦点を当てた教育プログラムも提供されています。このプログラムは、先住民文化、歴史、言語、伝統に関する授業があり、先住民の学生に対する教育支援も積極的に行っています。

カナダに高校留学するなら、アカデミーへの参加もおすすめ

カナダのBC州の一部学校では、特定の分野や科目に焦点を当てたアカデミーが提供され、生徒が特定の興味や能力を深める機会を提供しています。

スポーツアカデミー

バスケットボール、サッカー、アイスホッケー、ラクロス、野球など特定のスポーツを対象としたアカデミーがあります。このプログラムでは、スポーツの技術や戦術を向上させるためのトレーニングや指導を受けることができて、単位も取得できます。

芸術アカデミー

美術、音楽、演劇、ダンスなどの芸術分野に特化したアカデミーもあり、芸術的なスキルや表現力を発展させるためのクラスや演習があります。

科学・工学アカデミー

STEM教育に焦点を当てたアカデミーでは、科学や工学の分野での実験やプロジェクトに参加し、理科や技術の分野を深く学ぶことができます。

各アカデミーでは、外部からの専門家を招いたり必要な設備を整えることで、優秀な人材や才能の育成を目指しています。またアカデミーへの参加は、学校の取得単位としても認められています。

年間1000〜5000カナダドルと費用はかかりますが、この経験は特定の分野での成長だけでなく、現地での友人づくりや英語のスキル向上など、忘れられない貴重な体験となるため、ぜひ検討されるのがおすすめです。

多様性とキャリアの視野が広がるカナダの高校留学

カナダは多民族・多文化の社会であり、さまざまな国からの移民や異なる文化的背景を持つ人々が暮らしています。特にバンクーバーを中心とした周辺は、多様な文化が混ざり合う場所です。

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豊かな自然環境と多様な文化が育まれる環境

カナダの豊かな自然環境の中で行われるイベントやアクティビティを通して、多様な文化が交流し育まれる環境です。

経済都市の中でビジネスの視点も学べる

特にバンクーバーなどの都市部では、多様なビジネス分野における経済的な機会が豊富です。テクノロジー、観光、サービス産業などで多様な仕事やビジネスを知る機会があります。

キャリアの視野が広がる

キャリア教育が盛んなカナダでの高校留学は、多様な文化体験だけでなく、自分自身の将来のキャリアや職業について考える機会が多くあります。

カナダは安全で留学しやすい国

カナダは世界有数の安全な国

カナダは世界でも安全な国の一つとして知られています。その治安の良さは、住民の教育レベルの高さや法律の順守、比較的低い犯罪率に支えられています。都市部でも安全であり、警察の存在が強く、治安維持にも力を入れています。

多様性を尊重し、政治情勢も安定している

政治的にも安定したカナダは留学生も安心して暮らせる国です。また、多様な文化や宗教を尊重する文化主義により、異なる背景を持つ人々が和やかに暮らしています。

自然災害のリスクが少ない

カナダは自然豊かな国ですが、自然災害のリスクは比較的低く、地震やハリケーンなどの頻度が他国に比べて低いです。

厳格な銃規制がある

カナダでは銃の保持が厳しく規制されており、所有者は許可を取得し、銃器の登録が義務付けられています。

カナダの高校留学は自立心を育みやすい

カナダは多様な文化が共存し、個々の価値観や考え方が尊重されます。このような環境での留学は、自立心を育む素晴らしい機会となるでしょう。

具体的には、新しい環境での適応力や順応性が身につくので、コミュニケーションスキルや問題解決能力が向上します。また慣れない環境での生活を通して、自己管理能力や責任感が育まれます。

さらにホストファミリーや学校の友人、異なる背景を持つ人々との協力や、グループでの活動・プロジェクトへの参加でリーダーシップやチームワークを磨くことで、留学前の何倍も成長できるのです。

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なぜカナダで高校留学をすると、キャリアや大学進学の可能性が広がるのか

カナダ、特にBC州(ブリティッシュコロンビア州)での高校卒業資格は、「BCドッグウッド認定証書(Dogwood Diploma)」として知られており、海外の大学進学などにおいて有利になる場合があります。理由は、カナダの教育は、高校卒業までのカリキュラムが厳格で充実しているから。個々の才能を伸ばし、大学への基盤をしっかりと築くことができると評価されているのです。

そしてBC州の教育は国際的にも認知されており、BC州の高校卒業資格を持つことは一定の信頼性を示すことができます。これは、海外の大学においても評価される可能性があります。大学での学問的準備を重視した、大学レベルの科目を高校で履修したり、大学での学習や研究に対する基礎的なスキルや知識を身につけたりすることで、実際に大学入学後、大きなアドバンテージとなるでしょう。

ただし、大学への入学において最も重視されるのは個々の成績や能力です。高校卒業資格は重要な要素ですが、大学入学の条件には他にも様々な要素が含まれる場合があります。大学ごとに入学基準や要件が異なるため、詳細な情報を入手することが重要です。ICCのトータルサポートプログラムでは、個々の大学進学も視野に入れ、日本への帰国後の受験、海外大学進学の進路についてのサポートを提供しています。

カナダ高校留学後の進路

カナダでの高校留学を終えた後、留学生は様々な進路を選択することができます。

カナダの大学に進学する

日本からの留学生の場合、最も多い進路は大学への進学です。カナダでの高校卒業資格を取得した場合、カナダ国内の大学進学が選択肢の一つです。カナダの大学は世界的に評価が高く、留学生も受け入れています。日本のように入学のための試験などはありませんが、専攻や学部などによって、高校在学時における選択科目など指定があり、常日頃の成績などが評価対象となるので、計画性をもって進学について考えておくとよいでしょう。

カナダ以外の大学に進学する

カナダでの高校留学は、他の国の大学進学にも有利な要素になります。異文化を経験し、英語力を磨くことができるため、世界中の大学での進学が可能です。ただし、カナダ内でも他国であっても、日本人として留学生として判断されるため、英語のスコア(IELTSやTOEFLなどのアカデミックなスコア)が必要となりますので、在学時から英語力UPを心がける必要があります。

日本の大学へ進学する

カナダでの経験を活かし、母国での大学進学やキャリア形成を目指すことも一つの選択肢です。留学で得た国際的な視野や経験は、帰国後の進路においても有益で、多くの日本の大学が多様性のある留学経験者を求めています。日本に帰国し、進学を希望する場合には「総合型選抜」や「帰国生入試制度」などを活用して進学する生徒が一般的です。もちろん、海外の高校卒業資格を取得して帰国するため、希望すれば一般選抜で受験することも可能ですが、海外の高校では学んでいない「(日本の)歴史」や「現代文」など帰国生にとっては不利になる試験項目があるため、これらの対策をする必要があります。

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