こんにちは。現地アドバイザーの黒谷です。

私は高校留学中の生徒さんによく「頑張ってね」と何十回も声を掛けます。でもこの『頑張ってね』は生徒にとって果たして励ましの言葉として効果があるのでしょうか?そして、生徒さんたちはこの言葉をどう受け止めているのでしょうか。

『頑張る』を広辞苑でしらべてみると「頑張る」は当て字。
「我に張る」が転換した文字。
①我意を張り通す。②どこまでも忍耐してつとめる。とあります。

また現代実用辞典には、
①我慢し通す。②ひどく努力をする。③ゆずらずに我意を通す。

なんだか、とても苦しくなってきました。こんな意味を持つ「頑張ってね」を生徒さんのためにと信じこんで使っていた自分を振り返り“反省”。。。。とにかく我武者羅に、立ち止まらずに努力しろ、といっているように聞こえますよね。

気を取り戻し、英語辞書で調べてみると、

①Endeavor:(動詞 自)、〔+to do〕~しようと努力する、Tryの方が一般的。
②(名詞)、努力、試み、effortより形式ばった語。全力を尽くす、とありました。

なんとなく、こちらの意味合いの方が私の生徒さんに言っている「頑張って」に
より近いです。何かの目的の為に自分のベストを尽くす、チャレンジ〔挑戦〕する事を指しています。

またeffort〔名詞〕:(しばしば~s)(~しようとする) 〔精神的、肉体的な〕努力(to do),
(~に対する)骨折り、奮闘、頑張り、取り組み、活動。
こちらの方がアドバイザーの気持ちとしては更に近くて、高校留学を機に今までしばしば成就しなかった努力を指し、努力の成果を生み出すという結果をもたらします。

結論:「頑張る」の結果には必ず「努力の成果」の期待が込められています。

ですから、頑張るという行為も、何らかの「目標」があるとその目標の達成に向けて具体的な努力がしやすいと思います。
間もなく2学期・4月からスタートする新しい高校留学生の到着です。
是非、皆さんも「自分の目標」を持って高校留学をスタートさせてほしいと思います。

その目的が明確であればあるほど、私達アドバイザーが一人一人の生徒さんの
「目標の達成」の為に伝える言葉、「頑張ってね」が効果的に働くはずです。