Bachelor of Artsとは📚
クイーンズランド大学のBachelor of Arts
Bachelor of Artsとは、いわゆる「人文学」「社会科学」系の学びを中心に構成されていて、語学・哲学・国際関係・歴史・ジャーナリズム・社会学など、多様な分野から自分の興味に合わせて学ぶことができます。クイーンズランド大学では、現在45の専攻が存在し、専攻(メイジャー)や副専攻(マイナー)を組み合わせて、自分だけのプログラムをカスタマイズできます。
たとえば…
- 国際関係 × 心理学
- メディア&コミュニケーション × 英語
- 歴史 × 哲学
など、組み合わせは無限大。こんな風に自由度の高い専攻の選び方が出来る点は、日本の大学のようにあらかじめ決められたカリキュラムに沿って計画的に学んでいくスタイルとは対照的で、オーストラリア大学ならではの大きな魅力の一つです。また、留学生はもちろん、「まだ将来の進路がはっきり決まっていない…」という学生にもぴったりで、幅広い分野に触れながら、自分に合った道をじっくり見つけていける点が、多くの学生から支持されている理由のひとつなんです。
実は、私も...
ちなみに、私はダブルメジャーといって2つの専攻「English as an International Language(国際英語)」と「Sociology(社会学)」を卒業しました。「おお、最初からその2つに興味があったんだ!」と思われ方もいるかもしれませんが……
実はそうではないんです。🙈入学当初、私が選んだ専攻は「International Relations(国際関係)」。国同士の関係や政治的な動きに興味があって、「これが自分の進みたい道だ!」と思っていました。でも、授業を受けていくうちに、ふと「あれ、なんか違うかも…?」と感じる瞬間がありました。それをきっかけに、これまでの留学生活をふり返ってみたんです。すると思い出されたのは、国籍も文化もバラバラな友人たちとの会話、すれ違い、そしてそこから生まれる深いつながり。「英語ってただの言葉じゃない。人と人をつなげる“力”そのものなんだ💡」そう気づいた瞬間、私の中で学びたいテーマがガラッと変わりました。私が本当に興味があるのは、国と国の関係よりも、「言葉」や「文化」を通して、人と人がどうつながっていくのか。そこから、言語と社会の関係性を深く学べる今の2つの専攻へとシフトすることにしました。こんなふうに、自分の経験や気づきから方向転換できる自由さが、オーストラリアの大学にはしっかり用意されています。
実際の授業ってどんな感じ?💭
Bachelor of Artsの授業スタイルは、他の理系などの学部と比べて正直「どんなことするの?」とイメージしにくいかもしれません。私も入学前は謎だらけでしたが、実際に学んでみると、「ただ参加して聞くだけ」ではなく「考えて、話して、書く」ことが求められるアクティブな学びのスタイルだということがわかりました。私が学んでいた2つの専攻では、どちらの授業も、レクチャー(講義)とチュートリアル(少人数クラス)の組み合わせで進んでいきました。
レクチャー
レクチャーは、教授が大人数の学生に向けて行う「講義スタイルの授業」のことです。大きな教室でスライドや教材を使いながら、数十名から数百名の学生に対して開講します。基本的には話を聞くスタイルですが、質問の時間があったり、個人的に一番好きだった時間は学生全員参加型のクイズがあることです。🏅成績には関係ないけれど、盛り上がるし、勝者はお菓子がもらえたりして楽しかったです!!
私が授業を受ける際に大切にしていたことは、「これ、自分だったらどう考えるかな?」と考えながら聞くようにしていました。そうすることで理解がぐっと深まります。✨ちなみに、レクチャーは出席必須ではなく全ての講義が録画されているため、聞き逃した部分や英語が難しく感じたところはあとで見返せるのがとても助かりました。
チュートリアル
チュートリアルは、少人数で行われる「ディスカッション中心の授業」のことです。10~20人程のクラスで、教授やティーチングアシスタントと会話しながら、レクチャーで学んだ内容をさらに深堀していきます。グループディスカッションやプレゼンテーション、エッセイのフィードバックを行うなどがメインで、「自分の意見を言葉にして伝える力」がものすごく鍛えられます。🗣️私にとって、最初は英語で自分の意見をいうことは緊張の連続でした。でも、クイーンズランド大学の学生はみんなオープンで、次第に間違ってもいいから話してみようと前向きになっていきました。
ちなみに、セミナー という授業も…
セミナーとは、レクチャーとチュートリアルを組み合わせた授業スタイルのことで、基本1回3時間で行われます。前半は教授による講義があり、後半はチュートリアルで行われるようなディスカッションなどがあり、学んだ内容をその場で応用・実践していく構成になっています。かなりハードです!
一番印象的な授業
3年間の在学を通して、最も印象的だったのは社会学の一環でホームレス支援施設を訪れたときのことです。現場で実際にホームレス当事者の声を聞き、その背景や生活のリアルに触れることで、教科書では学べない深い理解が得られました。その後の課題では、オーストラリアのホームレス問題について自分でテーマを選び、リサーチや現地での学びを活かして、解決策を提案するエッセイを書きました。このように現実の社会問題をテーマに、考え、調べ、提案するプロセスは、非常に学びの多い経験となりました。
まとめると、こういった学びのスタイルを通じて、「考える力」「伝える力」「多様な価値観を理解する力」が自然と育ったと感じています。Bachelor of Artsは、ただ知識を詰め込むのではなく、”自分で学ぶ力”が育つ学部だと思います。🌱
課題は大変…?✍️
課題の中心は、エッセイやリサーチペーパー。最初は「こんな長文、みんな書いてるの?!」と戸惑いましたが、クイーンズランド大学ではリサーチの仕方や書き方をサポートしてくれるワークショップも充実していて、とても助けられました!
調べて、会話して、考えて…というプロセスを何度も繰り返すうちに、自然と文章力や論理的な思考力が身についていきました。でも時々、「え、今自分何について書いてたっけ?」と迷子になることも(笑)😅そんな時は優しい教授やティーチングアシスタントのオフィスに行き、アドバイスをもらうなど本当に助けられました✨
プレゼンテーションをかんさせるグループアサイメントも多く、異なるバックグラウンドを持つ学生たちと意見を出し合いながら、ひとつの課題に取り組む経験はとても刺激的でした!課題の進め方や言語の壁に戸惑うこともありましたが、だからこそ得られる学びも大きかったです。図書館にみんなで夜遅くまで残って課題を完成させ、その後みんなでバーに行ってお疲れ様会をしたのは今でも思い出に残る楽しい時間でした!
卒業後の進路🎓
Bachelor of Artsは、よく「就職に不利なのでは🤔」と思われがちで、私も最初はそう感じていました。しかし、実際に学んでみると、そんなイメージは全くの誤解だとわかりました。この学部で学べることは、仕事だけでなく日常生活やコミュニケーションにも役立つスキルばかりだからです。
たとえば、情報を整理してわかりやすく伝える力、論理的に考える力、そして異文化理解や多様な価値観を尊重する力などが身につきます。これらのスキルはどんな仕事においても求められているため、自分の興味や適性に合わせて幅広い分野で活躍できます💼。実際、卒業後の進路としては、
- 国際機関・外交業界
- 教育業界(留学サポート、日本語教師など)
- メディア・出版業界
- マーケティング・広報
- 観光・ホスピタリティ
などなど、専攻の選択肢自体が豊富なため、進路も幅広いです。
「でもそういったって、就活大変でしょ?🤔」と思う方もいるかもしれません。
ですが、大丈夫です。クイーンズランド大学には、以下のような就活サポート関連のイベントが定期的に開かれているので、在学中からしっかり準備を進めることが出来ます。
- 履歴書・カバーレターの書き方セミナー
- ネットワーキングイベント(企業や業界関係者と直接話せる機会)
- 個別キャリアカウンセリング(進路などの相談)
ちなみに、私は今IT企業で営業の仕事をしていますが、Artsで身につけた「伝える力」や「相手の立場に立って考える力」が毎日の仕事の中で役立っていると強く感じています。
将来の進路がまだはっきり決まっていない人でも、興味のある分野を学びながらスキルを身につけ、自分の可能性を広げられるのがBachelor of Artsの魅力です。幅広い知識を得て、多様なキャリアパスを探りたい人にはとてもおすすめの学部です。🌟
まとめ
いかがでしたでしょうか?少しでもBachelor of Artsの魅力や雰囲気が伝わっていたら嬉しいです!実際に私が学んでみて、本当に自由度の高いコースだなと実感しましたし、自分のペースで興味のある分野をじっくり深められる環境が整っていると感じました。留学を考えているけど進路迷っている方や色んなことを学びたいと思っている方にピッタリのコースだと思うので、ぜひ参考になれば幸いです😊
