2026年版QS世界大学ランキングから考察する、オーストラリア留学の価値
先日2026年版QS世界大学ランキングが発表されました。
オーストラリアの大学は、今年も多くの大学が世界トップ100・トップ200に名を連ね、国際的に高い評価を維持しています。
最新のランキング動向から、
「オーストラリア留学は将来にどのように繋がるのか?」
「大学選びで何を重視すべきか?」
を考えるヒントをお届けします。
📚 目次
- QSランキング2026|オーストラリア大学の最新順位
- ランキングが下がった大学が見受けられた点についての考察
- ✅それでもオーストラリア留学をおすすめする5つの理由
- 🗺️州別|注目のオーストラリア大学
- まとめ|オーストラリアは「世界に通用する学び」の国
1. QSランキング2026|オーストラリア大学の最新順位
世界順位 | 大学名(英語名) | 前年順位 | 順位変動 |
---|---|---|---|
19位 | The University of Melbourne(メルボルン大学) | 13位 | ↓6 |
20位 | UNSW Sydney(ニューサウスウェールズ大学) | 19位 | ↓1 |
25位 | The University of Sydney(シドニー大学) | 18位 | ↓7 |
36位 | Monash University(モナシュ大学) | 42位 | ↑6 |
42位 | The University of Queensland(クイーンズランド大学) | 43位 | ↑1 |
49位 | The University of Western Australia(西オーストラリア大学) | 72位 | ↑23 |
50位 | The University of Adelaide(アデレード大学) | 89位 | ↑39 |
53位 | The Australian National University(ANU) | 34位 | ↓19 |
176位 | University of Technology Sydney(UTS) | 90位 | ↓86 |
192位 | Macquarie University(マッコーリー大学) | 130位 | ↓62 |
200位 | Queensland University of Technology(QUT) | 189位 | ↓11 |
✨オーストラリアの大学は、世界トップ50に7校がランクインし、依然として世界水準の教育・研究力を保持しています。
2. ランキングが下がった大学が見受けられた点についての考察
理由① 国際競争の激化──特にアジア勢の躍進
- 中国、インド、シンガポールなどの大学が急成長し、QSランキングで大きく順位を伸ばしています。
- 例:北京大学、清華大学、シンガポール国立大学が世界トップ10〜15にランクイン。
- QSランキングは相対評価であるため、他国の大学が急上昇すれば、オーストラリアの大学が順位を維持していても相対的に後退することになります。
- 特に研究影響力(論文被引用数)や国際共同研究件数など、アジア圏が伸びている分野で競争が激化しています。
理由② パンデミック後の財政制約と研究活動の影響
- オーストラリアの大学は、留学生(特にアジアから)の学費に依存する構造が強く、コロナ禍で大きな打撃を受けました。
- 一部大学では教員削減や研究プロジェクト縮小が起き、QSランキングで重視される以下の指標に影響が出たと考えられます:
- Academic Reputation(学術的評価)
- Employer Reputation(企業からの評価)
- Citations per Faculty(教員あたり被引用数)
理由③ ランキング評価指標の変更・拡張
- QSランキングは2024年から指標を一部見直しており、新たに以下の要素が加わりました:
- Sustainability(持続可能性)
- International Research Network(国際研究ネットワーク)
- Employment Outcomes(卒業後の雇用成果)
- これにより、これまで高評価だった大学でも新指標への対応度が低いとスコアに影響が出るようになっています。
- 特に「国際研究ネットワーク」で、地政学リスクや予算削減の影響を受けた大学が多いとみられます。
🔍【まとめ】ランキング変動の背景からわかること
これらの理由①〜③からわかるのは、オーストラリアの大学自体の質が低下したわけではなく、むしろ世界全体の競争が激化する中で、新たな評価指標への対応力や財政基盤強化が今後の課題であるということです。
✔ 他国大学の急成長で相対的に順位が下がった部分が大きい
✔ コロナ禍の影響から完全回復するには時間が必要
✔ ランキング指標の変化に合わせた戦略転換が求められている
つまり、オーストラリアの教育の質や国際的評価が揺らいでいるわけではなく、これまで通り「学ぶ価値のある国」であることに変わりはありません。
3. ✅それでもオーストラリア留学をおすすめする5つの理由
① 依然として世界トップ20入り大学が複数存在
メルボルン大学、UNSW、シドニー大学など、世界トップ20〜25に位置する大学が複数あり、国際的信頼度は非常に高いです。
② 高い国際性と多文化共生の学習環境
留学生比率が高く、キャンパスはグローバルそのもの。異文化理解力やコミュニケーション力が自然と育まれます。
③ 医学・環境・工学など専門分野の研究が強い
クイーンズランド大学の鉱山工学(世界3位)やメルボルン大学の医学分野など、分野別ランキングでトップクラスの評価を誇ります。
④ 学費・生活費のコストパフォーマンスが良い
米英と比べると学費・生活費ともに安価で、物価も都市によって選べるため、経済的に無理なく留学が可能です。
⑤ 卒業後に最大3年の就労が可能な制度(ポストスタディワークビザ)
卒業後2〜4年間の就労ビザが取得可能で、現地就職や永住権取得に向けた大きなステップとなります。
4. 🗺️州別|注目のオーストラリア大学
ニューサウスウェールズ州(シドニー)
- UNSW(ニューサウスウェールズ大学):ビジネス、工学、デザイン分野で世界的評価
- シドニー大学:法学、医学、獣医学が強み
- UTS(シドニー工科大学):実践型教育と企業連携で有名
ビクトリア州(メルボルン)
- メルボルン大学:国内最高峰、QSトップ20常連
- モナシュ大学:薬学、教育学、看護学で世界的評価
- RMIT大学:デザイン、建築、工学に特化した実務型大学
クイーンズランド州(ブリスベン)
- クイーンズランド大学:環境科学、鉱山工学で世界トップクラス
- QUT:メディア・IT分野で評価
- グリフィス大学:観光学、音楽で強み
西オーストラリア州(パース)
- 西オーストラリア大学(UWA):海洋学、環境科学が特に強い
- カーティン大学:鉱業、資源工学で国内トップレベル
南オーストラリア州(アデレード)
- アデレード大学:ワイン醸造学、農学、ITセキュリティが有名ル
✅まとめ|オーストラリアは「世界に通用する学び」の国
最新のQSランキング2026を見ても、オーストラリアは世界水準の教育と多文化環境を兼ね備え、将来グローバルに活躍したい人にとって理想的な留学先であることが改めてわかります。
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