【休学留学インタビューvol.11】ワシントン大学でラグビー部のコーチとして活動


今回の休学留学インタビューは、大学院を休学して留学中の中野友博さんにお話を聞きました。
「挑戦」を留学のテーマとしている、と語ってくださった中野さん。現在もラグビーのコーチをしながら、ビジネスを学んでいます。

中野さんが長期留学に行こうと思ったのはなぜですか?


ひと夏だけ大学の短期プログラムでケンブリッジ大学に行き、語学を勉強したことがありました。そのときから、次は長期で挑戦したいと思うようになりました。


中野さんは、院生ですが学部生のときに留学を考えていましたか?


行きたかったんですが、3年生からJAXAの研究室に関わっていてとても難しい研究をしていたので、同じ研究室の仲間とともに卒業しようと思い、学部生のころは行きませんでした。やはり、留学に行くなら何をしに行くのかを明確に持つべきだと僕は思うので。

 

ワシントン大学のラグビー部でコーチとして活動


「今しかできないこと」と思い、何か始めたことはありますか?


今、ワシントン大学のラグビー部のコーチをしています。僕は高校で全国にいった経験もあるので、もう一度本気でスポーツに取り組みたいと思っていました。仲間とともに勝ちに行く、というのは今しかできないことだと思うからです。


ラグビー部のコーチという役割に行きついた経緯は?


1期前のIBP生の方に、現地の社会人ラグビー部に所属していた人がいました。その方にコーチになってくれないか、と誘われコーチをはじめました。しかし、社会人だと日によっては人数が少なくて試合にならないことも。そこで、もっと熱くなれるところが良いと考え、UWのラグビー部に経歴を送りました。そのときは返事がなく…、駄目元でFacebook の公式accountを見つけたので、そこにメッセージを送ったところ、歓迎されました。


コーチというのは、具体的にはどのようなことをされているのですか?


週3日、月、火、土の練習に出ています。コーチだけれども、僕は一緒になって練習します。その間に、データをもとにチームの強さを維持しつつ、戦略を提案しています。強いチームの割に声が出ていないことと、スコアをつけている人がおらず、その中で自分にも教えられることがあると考え、日本にいる学生コーチにアドバイスを受けながらコーチをしています。


入ってすぐにコーチとしてメンバーに受け入れてもらえましたか?


日本ではこうだから、こうするべき、とは言わないようにしています。あとは、練習をするなかで自分の背中や、チームのために行動しているということを見せるようにしていました。チームとしてもよく成り立っていて、最初からとても雰囲気がよく、受け入れてもらうことができました。彼らが人として、本当に好きですね。

 

自らコンタクトを取ってみると、会ってくれる社会人の方が多い


ご自身の中で失敗と思われる経験はありましたか?


他大学の部活などを探さずに、ベルビューカレッジ内で部活を探すことのみで止めてしまったこと、それによってワシントン大学のラグビー部に入るのが遅れてしまったことですね。


積極的に色々な人に会ったとおっしゃっていましたが、どのような方とお会いしましたか?


学生対して、アメリカの社会人の方はとても優しいと思います。僕もまだ自分の将来を探している段階で、航空系やエンジニアだけでなく、営業の方にお話を伺ったりしました。それによって、自分はマネジメントが得意なのではないか、とわかってきたところです。アメリカに来て気づいたのは、コンタクトを取ってみれば会ってくれる社会人の方が多いということです。これまで三菱商事、三菱重工、JALの人などたくさんの人にお会いしました。


留学を考えている学生へのメッセージをお願いします。


どんな事でも全力で挑戦する事をお勧めします。挑戦して失敗しても、我々大学生はそれが財産になります。年を取るごとに挑戦はできなくなります。留学に「応募する」という挑戦でも自分を見つめ直すという財産が得られます。是非、挑戦してみてください。その挑戦の積み重ねがあなたの人生を色鮮やかにします。

 

インタビューを終えて


なんとなく過ごすより、中野さんのようにいろいろなことに挑戦すると、それまで知らなかった自分に出会えると思います。残りの半年で、中野さんの可能性の広がりがとても楽しみです。私自身の留学を振り返ってみると、失敗といえば、もっと「遊び」と言われる行事に参加すればよかった、ということにつきます。映画フェスティバルのボランティアやスカイダイビングなど、挑戦的な活動はしていましたが、パーティーにはあまり参加していませんでした。パーティーとはいえまたひとつの文化であると思うので、積極的に受け入れるべきだったなと思います。みなさんも、後悔することのない、学生生活、留学生活を過ごして欲しいと思います。