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オーストラリアの大学のGPAの仕組みとは?オーストラリア大学留学経験者が解説!

G’day mate!皆さんこんにちは、ジュンナです🐨
私はオーストラリアのクイーンズランド大学でBachelor of Artsを専攻し、大学留学をしていました。これからオーストラリアの大学に出願しようと考えている方にとって、よく耳にするけれど少し分かりにくいのが「GPA」ではないでしょうか。日本の成績とどう違うのか、どのくらい重要なのか…在学中の私も戸惑いました。実際、GPAは出願や進学、大学の奨学金の審査に大きく関わるため、知っておくことがとても大切です。今回は私の経験も交えながら、オーストラリアでのGPAの意味や活用法について分かりやすくお伝えしていきます

目次📌

  1. オーストラリアでのGPAとは?基本の仕組みを解説
  2. 日本の成績をオーストラリアの大学に換算するには?
  3. 私がGPAで苦労したことと学んだ工夫
  4. GPAは将来にどう影響する?進路・キャリアとのつながり
 

1. オーストラリアでのGPAとは?基本の仕組みを解説

海外大学に進学を考えていると、必ず目にするのが「GPA」という言葉。
でも初めて聞いた時、「何それ?日本の成績とどう違うの?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。私自身、高校を卒業してそのままオーストラリアの大学に進学したので、出願時点ではあまり意識していませんでした。しかし、入学後すぐに「GPA=評定平均」として学業生活に深く関わってくることを知り、正直ちょっと焦ったのを覚えています。では、GPAとは具体的に何を意味するのでしょうか。

 

● GPA(Grade Point Average)

GPAとは、科目ごとの成績を点数化して平均したものを指します。大学に国によって表記方法は異なりますが、例えばクイーンズランド大学では一般的に7段階(0~7)のランクで成績が出され、各ランクごとにHigh Distinction、Distinction、Credit、Pass、Failといった評価ランクが割り当てられます(※1.成績表別途参照)。そして、以下の計算式を使ってGPAに換算されます。

オーストラリア

オーストラリアではGPA精度はあるものの日本で一般的に採用されているGPA精度とは上限値が異なります。

評価点 評価グレード Grade Point
80%以上の成績 High distinction(HG) 7
70-79%の成績 Distinction(D) 6
60-69%の成績 Credit pass(CR) 5
50-59%の成績 Pass(P) 4
50%未満の成績 Fail(N) 0
  計算式:【成績 x 科目の単位数)の総和 ÷ 合計単位数】

例えば、あなたの成績が4,5,5,7で各科目の単位数が2,2,1,1だとしましょう。その場合、GPAは以下の計算式により5.0となります!

(4×2)+(5×2)+(5×1)+(7×1)

2+2+1+1

30+6 → GPA = 5.0

 

GPAの重要な点は、「単なる成績表」ではなく、進路に大きく影響する可能性があるということです。例えば、大学内での奨学金申請、交換留学の選考、大学院進学などではGPAが重視されるケースがあります。また、就職活動においても、特に外資系やグローバル企業では応募条件としてGPAの提出を求められることもあります。

私自身、在学中にGPAの仕組みをしっかり理解していなかったことで「もっと早く意識して勉強方法を工夫しておけばよかった」と感じたことがあります。特に、オーストラリアの大学ではエッセイやプレゼンの出来映えが成績に反映される比重が大きい授業も多々あり、試験一発勝負ではない点が日本と違って大きな特徴です。つまり「普段の努力や積み重ね」がダイレクトにGPAに反映されるのです。

まとめると、GPAとは大学生活を通じて「自分がどれだけ学業に取り組んだか」を示す成績の指標であり、在学中も卒業後も大切な役割を持つ数字です。これから留学を目指す方は、出願の時点でのGPAだけでなく、入学後に自分の成績としてついて回ることを知っておくと安心だと思います。

 

2. 日本の成績をオーストラリアの大学に換算するには?

オーストラリアの大学に出願したいけれど、「自分の成績で希望するコースに合格できるのか」が分からず不安…という方は多いと思います。日本の大学での成績は、多くの場合 4.0スケールのGPA で表されます。一方、オーストラリアの大学では 7.0スケールのGPA が一般的ですがそのままでは自分の成績がどのくらい評価されるのかイメージしにくいですよね。

そこで今回は、日本の成績をオーストラリアのGPAに換算して、希望コースの合格基準に対してどの程度自分の成績が届いているのかを目安として確認できる方法を紹介います!まずは自分の日本での成績をオーストラリアのスケールに換算しておおよその値を確認することが重要です。

 

❖ GPA換算の目安

日本GPA 目安% オーストラリアGPA 目安%
4.0 90%以上の成績 7 80%以上の成績
3.0 80-89%の成績 6 70-79%の成績
2.0 70-79%の成績 5 60-69%の成績
1.0 60-69%の成績 4 50-59%の成績
0.0 50%未満の成績 0 50%未満の成績
 

例えば、日本で GPA 2.5(約75%) の場合は、オーストラリアの GPA 6(Credit) に換算されます。

といっても、これらはおおよその数値に過ぎません。「私の成績は本当に合格基準に満たしているのかあ…?」と不安が残る方は、是非ICCへ問い合わせみるのもおススメです!例えば、ICCでは日本の成績表を送るだけで合否の可能性がわかる無料の「合否判定サービス」を提供しているので、是非ご利用ください!ICC合否判定サービス

※日本の高校からオーストラリアの大学へ進学する場合は、高校の成績(評定平均)を見られることになります。大学によって入学条件が異なるので気になる大学がある場合はお問い合わせください

 

3. 私がGPAで苦労したことと学んだ工夫

オーストラリアの大学に通っていた頃、私が特に悩んだのは安定したGPAを保つことでした。クイーンズランド大学をはじめ、多くのオーストラリアの大学ではGPA7.0スケールが採用されており、GPA5.0以上(2:1以上)が「平均以上」とされる目安です。授業や課題の評価は想像以上に厳しく、課題提出の遅れやほんの小さなミスでも成績に大きく影響することがあります。私は最初の学期、提出物のルーブリックをよく確認せずに課題を出してしまったことがあり、「思ったより点数が伸びない…」と戸惑うことが多かったです。その時は自分の努力が正しく評価されていないような気持ちになり、少し落ち込みました。

特に大変だったのはグループワークです。個人で書くエッセイやレポートとは違い、グループワークではメンバー全員で作業を進め、その成果が成績に直接反映されます。協力がうまくいかないと、自分だけ頑張っても十分な点数がもらえず、グループのメンバーがしっかり同じモチベーションで課題に取り組むことが何よりも重要でした。私自身も、初めてのグループワークではメンバーとのスケジュール調整や役割分担、意見のすり合わせにとても苦労しました。オンラインでのやり取りや、各自の進め方の違いもあり、意見の食い違いで一度口論になったこともありましたが、最終的には互いに妥協点を見つけることで乗り越えました。

そこで私が取り入れた工夫は、期日や作業内容を可視化することです。Googleスプレッドシートを使ってタスクを細かく分け、誰がいつまでに何を担当するかを明確にしました。また、課題開始時にミーティングを複数回設定し、進捗をこまめに確認することで、後半になって慌てることを防ぎました。こうして「見える化」することで、メンバー全員の負担をバランス良く調整することができ、効率的に作業を進められました。

さらに個人課題では、早めにドラフトを作り、教授やチューターに途中段階で相談することを意識しました。オーストラリアの大学はフィードバックが成績に直結することが多いと個人的に感じており、途中で改善点を取り入れるだけでも最終提出物の完成度は大きく変わります(教授にもよると思うますが笑)。私も毎回ドラフトを提出してコメントをもらい、文章や構成を修正することを習慣にしました。こうした地道な努力と計画的な取り組みの積み重ねが、結果としてGPAの安定化につながったと実感しています。

 

4. GPAは将来にどう影響する?進路・キャリアとのつながり

オーストラリアの大学に通う中で、「GPAって結局どれくらい大事なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。私自身も学生時代は、日々の課題やグループワークに追われながら「このGPAが将来どこまで意味を持つのだろう」とよく考えていました。結論から言えば、GPAは進学や就職活動における“基準のひとつ”として大切ですが、それだけで将来が決まるわけではありません。

まず進学の面では、大学院に進みたい場合や交換留学プログラムに応募する際、一定のGPAが出願資格として設けられていることがあります。特に大学院はGPA6.0以上(日本の4.0スケールなら3.0以上)を求められるケースもあり、安定して良い成績を残すことは次のステップへの大きな条件になります。一方で、就職に関しては少し事情が異なります。オーストラリアでは日本の就活のように「エントリーシートにGPAを記入して一斉選考」という仕組みはあまり一般的ではなく、経験やスキル、人柄を重視する傾向があります。もちろん一定以上の成績があることで「学業にもきちんと取り組んでいた」という信頼感につながりますが、それ以上にインターン経験やアルバイトでの実績、コミュニケーション力などが評価される場面が多いと感じました。

また、私は日本での就職活動も経験しましたが、やはりGPAを直接聞かれることは少なく、留学生活で培った語学力・異文化理解・主体性の方がアピールポイントになりました。つまり、GPAは努力の成果を示す“数字”として役立ちますが、それをどう自分の経験や強みにつなげて語れるかが大切だと思います。

ここで大事なのは、「GPAがすべてではない」ということです。成績が思うように伸びなくても落ち込む必要はなく、その過程でどんな工夫をしたのか、何を学んだのかを振り返り、それを今後のキャリアや自分の強みにどう活かすかを考えることが、むしろ大きな意味を持ちます✨。私自身、安定した成績を取るためにタスク管理を工夫した経験や、グループワークで意見を調整した経験は、今社会人になってからも仕事の進め方に大きく役立っています。

※ただし、オーストラリアの大学院へ進学をしたい場合は、60〜70%以上の成績を取っていることが合格条件となっている大学が多いので、大学院進学を目指す場合は高いGPAを取得することも、留学生活の目標に入れていただくといいと思います。

 

▶まとめ

いかがでしたでしょうか?1つでもGPAとは何かについて参考になる内容になっていればと思います。「留学=人生が変わる」とよく耳にするかもしれませんが、実際に人生を変えるのは留学そのものではなく、留学中に自分がどう行動するかだと私は思います。GPAも同じで、数字が自動的に未来を決めるわけではなく、その数字を残すために試行錯誤した経験や、努力の過程こそが財産になります。

もしこれからオーストラリアの大学を目指す方がいるなら、「GPAを高くキープしないと!」とプレッシャーを感じすぎるのではなく、日々の学びをどう将来の自分につなげるかに意識を向けてみてはいかがでしょうか!きっと、その積み重ねがあなたの進路やキャリアをより豊かなものにしてくれると思います!

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