前回はオーストラリアとカナダの履修科目についてご紹介をしましたが、今回はニュージーランドの選択科目について詳しく見ていきましょう!

ニュージーランドの高校ではどんな勉強をするの?

ニュージーランドの学生は、現地学生も留学生も基本ニュージーランド政府教育機関が管轄するシステムNCEAのカリキュラムに沿って勉強しています。そのため、学校による教育格差がほとんどありません。各学校によって選択可能な科目は様々ですが、一番の特色としては、必修科目がほとんどなく(留学生はESLが必須です)、自分の苦手な科目を勉強しなくても良い所です。理系が苦手!芸術が得意!将来のためにITを勉強したい!といった学生が、自分の興味のある分野を自由に選択できるのが、ニュージーランドの高校の大きな魅力の一つです。履修する科目数は学校によっても異なりますが、11年生(高1)・12年生(高2)は6科目、13年生(高3)は5科目+自由学習(自習)になることが一般的です。

日本の科目とどう違う?

日本とニュージーランドの高校の大きな違いの一は、学べる科目の多さとその内容があります。ニュージーランドの科目は日本で学べないニユークなものがたくさんあります。この点に惹かれてニュージーランドを選ぶ留学生も多くいます。学校によっては50科目以上の中から選択が可能なところもあり、その内容も国語、数学、理科、社会、などのアカデミックな科目の他に、体育、音楽などはもちろん、芸術系の科目も一般的な美術からグラフィックや写真、テキスタイルデザイン等、より専門的な内容を勉強できるカリキュラムになっています。今回はその中から、日本では珍しい科目をいくつか挙げてみました。

日本にはない、ユニークな科目は?

アウトドア・エディケーション

多くの高校に「アウトドア教育」という授業があります。カヤックやハイキング、キャンプ、セーリング、ロッククライミングを体験しながら、チームワークやリーダーシップ、危機管理能力やコミュニティで生活をするうえで大切なことなどを学びます。色々な実技体験が出来る楽しい授業がですが、このような授業が単位として取れるのはニュージーランドならではですね。

ホスピタリティ

テーブルセットやお店で提供するような料理を学びます。レストランやカフェ、食品業界に興味がある現地の学生にも人気です。内容は日本の調理実習より本格的で、商業的な本格的なキッチンが備わった設備で、様々な食材と調理方法を活用して料理をしたり、食品汚染や食べ物の管理方法を学んだりします。ある学校では学生達でメニュー作成から調理や提供までをする模擬レストランを実施し、先生方がお客様役となって実際に食べていただく実践的な授業もあるそうです。

ロボティックス

本格的なロボットを作るだけではなく、設計から費用管理、資材の選択などの過程を一通り自分で考えながら、それぞれのアイデアを形にしていく事を学べる専門的な選択科目です。決まった事や元々あるマニュアルに沿って物を作り上げるのとは違い、自分の創造性を養うこともできるので、興味のある学生にはお勧めです。

このように、ニュージーランドでは将来進みたい道が決まっている学生のために、早くからその科目を学べるような選択科目が多くあります。その種類や数の多さは、まるで大学のよう!

数学、英語、生物、化学、物理、地理、歴史、音楽、美術、体育など日本の高校でも学べる科目はもちろんありますが、その他にもダンス、写真、演劇、言語(日本語・韓国語・中国語・マオリ語など)、経済、会計、ホスピタリティ、調理、観光学、幼児教育、心理学、テクノロジーなども多くの高校で学ぶことができます。

ニュージーランドの学生の多くは、高校生から自分の将来を見据えて勉強をしているので、大学に入る前から各自が興味のある分野を学べる仕組みは本当に合理的ですね。

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