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ANUでPublic Policyを専攻。
各国政府からの留学生とともに、公共政策を学ぶ

大学:オーストラリア国立大学(ANU)
専攻:公共政策
留学期間:2006年1月〜2007年12月

1977年生まれ、東京都出身。大学卒業後、民間企業に6年間勤務。2006年にオーストラリアのキャンベラにあるANUの大学院へ留学し、Public Policy(公共政策)を専攻。帰国後は国立大学の博士課程に進学し、情報学の研究をしている。

政治の中心地キャンベラは、公共政策を学ぶ最適の場所

オーストラリア国立大学

オーストラリア国立大学

大学があるキャンベラの街並み

Q:Public Policyを専攻として選ばれた理由は?

A:留学前は民間企業で働いていたのですが、官公庁などと関わりがある渉外の仕事をしており、もともと公共政策には興味を持っていました。当時は、卒業後途上国の発展に関わる仕事がしたいと考えていたので、分野をまたがっていろいろな科目をバランス良く学べ、各国政府からの留学生が多い公共政策を専攻することは、将来プラスになると思ったからです。現地大学のウェブサイトを調べたりICCに相談したりして、ANUのPublic Policyを見つけました。

Q:Public Policyが属するANUのCrawford Schoolには、国際公務員としての経歴を持つ方や国費留学生が多く在籍していると聞きますが、クラスにもそういった方はいましたか?

A:はい。ほとんどがそのような学生でした。民間企業やNGO出身者は、私も含めてクラスに2、3人ほどでした。

Q:印象に残っている科目についてお聞かせ下さい。

A:やはり政治学や行政学の授業。チュートリアルの時間などには、学生が自分の出身国を題材としてプレゼンテーションを行ったり、ディスカッションしたりするので、いろいろな視点からの意見を聞くことができてよかったです。

Q:印象に残ったリサーチや課題は?

A:修士論文で政治心理学のテーマを扱い「メディアが有権者の政治意識に与える影響」について実証研究をしました。オーストラリアの事例をもとにデータ分析をしたのですが、オーストラリアの政治制度は日本に似ている部分も多く、面白い研究ができて満足しています。

Q:印象に残っている先生は?

A:留学したのに、なぜかスーパーバイザーは日本人の先生でした。でもこの先生の授業は、内容が興味深いだけでなく、計量的な実証研究の方法やそのソフトウェアの使い方など、技術をきちんと身に付けさせてくれるものでした。それが今の仕事にも研究にも活かされていて、本当に良い出会いだったなあと感謝しています。

Q:帰国後、博士課程に進まれたそうですが、何の研究をされたのでしょうか?

A:現在は情報学を研究しています。情報学といっても幅広いのですが、どちらかというと社会心理学に近いテーマを取り扱っています。でもまだ始めたばかりなので、具体的なテーマは決まっていません。

Q:ANUキャンベラの魅力について教えてください。

A:キャンベラは小さくて静かですが、とてもきれいで、自然にあふれていて、本当に過ごしやすい街です。政治の中心地なので、公共政策を学ぶにはとても良い環境でした。遊ぶところはあまりありませんが、おかげで勉強には集中できました。
ANUについては、総合大学なので国籍、年齢を問わずいろいろな人に出会えるところや、設備が整っていて勉強しやすいところ、あとはやはり各国からトップクラスの学生、研究者が集まってくるところが魅力でした。

Q:滞在中、インターンシップやボランティアを経験されましたか?

A:1セメスターと夏休みの期間、学校内にあるプロジェクトマネジメントの会社でインターンをしました。途上国開発に関わる仕事が多いのですが、その他にもいろいろなプロジェクトに取り組んでいる会社でした。オーストラリアで働く感覚がなんとなくわかって、貴重な経験ができたと思います。ちなみに修士論文の研究にも、この会社で収集したデータを利用させてもらうことができて助かりました。

Q:学生寮にお住まいだったそうですが、住み心地はいかがでしたか。

A:学生寮は人気が高く、なかなか入れなかったのですが、何度も粘り強く交渉して、最終的には希望の寮に入ることができました。部屋は専用のキッチン・バスルームがついたスタジオルーム(ワンルーム)で、広さは十分。学校内にあるので通いやすく、また大学院生専用なので静かで良いところでした。学生寮によっては、ソーシャルイベントが多く開催されるところ、チューター制を取り入れているところ、スポーツ活動がさかんなところなどもあり、それぞれに特徴がありました。

Q:ANUで過ごした2年間はご自身にとってどんな時間だったのでしょうか?

A:自分と向き合う時間だったと思います。日本から離れて学生という身分に戻り、いろんな人に出会って、たくさん本を読んで、きちんと勉強して、自分の好きなものや興味のあることを発見できました。勉強は大変でしたが、2年間やり遂げたことで自信にもつながりました。

Q:修士留学をオーストラリアで検討中の皆さんにメッセージをお願いします。

A:あまり知られていないようですが、オーストラリアは留学生へのケアも手厚く、教育システムも整っていて、勉強するにはとても良い国です。また、これからはアジアパシフィックの時代。オーストラリアでの経験は帰国後必ず役に立つと思います。ぜひ積極的に、外の世界を見に出かけてください。