ニュージーランドは医療制度が充実していることでも人気の留学国です。今回は留学生に関係するニュージーランドの医療制度についてみていきましょう!

目次

①日本とは異なるホームドクター制とは?

  ・GPへ登録し、どんな症状でもまずはそこを受診

  ・専門医の受診には紹介が必要

  ・緊急病院には2種類ある

②留学生義務保険と事故補償制度

  ・保険は学校が手配。充実した補償が受けられる

  ・事故補償制度のACCとは

日本とは異なるホームドクター制とは?

ニュージーランドはホーム・ドクター制をとっており、健康上の相談や診療は、一般的にはまず最初に医療センターやクリニックと呼ばれる医療診療機関でホーム・ドクター(「GP」General Practitioner)への予約を取ります。日本とは異なる医療機関へのアクセス方法のため、受診時に戸惑わないよう事前に知っておきましょう!

GPへ登録し、どんな症状でもまずはそこを受診

日本では自分の症状にあわせて内科、耳鼻科、眼科、皮膚科などを直接受診しますが、ニュージーランドでは緊急時と歯の治療を除き、どのような症状でもまずはかかりつけ医であるGPを受診します。ニュージーランドではGP登録制度があり、皆さん自分のかかりつけ医であるGPに登録をしています。留学生の場合はホストファミリーが登録しているGPや学校からご紹介いただくことが一般的です。GPでは血液検査や尿検査・レントゲンなど必要な検査を受けるよう指示をされることもあり、その結果をみてGPが専門医に行く必要があるかを判断します。受診にはお金がかかります。症状にもよりますが、診察費は通常$60〜70程度、処方箋が出る場合は別途支払いが必要です。その場で費用を支払い、後から学校を通して現地の留学生義務保険で請求をする流れが一般的です。

専門医の受診には紹介が必要

GPが専門医での診察が必要だと判断をした時には専門医(スペシャリスト)やフィジオセラピストなど、必要な先への紹介状を作成してくれます。ただし、一般的に専門医では高額な治療費がかかります。診察自体が短時間で済んだ場合でも、$100〜$200かかることもあるそうです。日本のように初回から専門医に診てもらうことは基本的にはできないため戸惑うかもしれませんが、現地の制度に従って受診しましょう。

救急病院には2種類ある

緊急時はもちろん、診療時間外や週末などかかりつけの GPを受診できない場合には、救急の病院を受診します。救急病院には大きく分けて2種類あり、その時の症状や緊急性にあわせていずれかを受診します。

■A&M(アクシデント&メディカル)クリニック:通常は週7日、8時〜20時まで開いています。予約制ではないので順番を待つことになりますが、GPの受診時間外でも医療機関にかかりたい場合に受診します。

■24時間体制の救急病院:救急車を必要とするほどの急患の場合は、年中無休 24 時間運営をしている病院に行くこともできます。このサービスは医療緊急事態のみで、深刻な症状の患者への治療を優先します。

留学生義務保険と事故補償制度

ニュージーランドでは、留学生は現地の保険に加入することが義務付けられており、その補償内容は非常に充実しています。また、国による事故補償制度もあり、留学生も手厚い医療補償が受けられます。手配方法や補償内容を詳しく見ていきましょう。

保険は学校が手配。充実した補償が受けられる

現地で病気や怪我をした時、留学生は国からの補助が出ないため高額な医療費が必要になります。そのためにビザ申請時に保険への加入を求められています。保険の加入手続きは、留学先の高校が各学生の滞在期間に合わせて申請をしてくれます。

各高校によって加入をする保険会社は異なりますが、病気や怪我でGPや救急病院に行くことになった時には、学校が加入をしている保険会社に費用の請求をします。ニュージーランドの保険は補償内容が非常に充実しているため、現地で起こった怪我や病気の場合、薬代を含めて保険でカバーされることが多くあります。また、所持している携帯電話やパソコンなど物品が盗難に合った時なども保険会社の求める書類を提出することにより保険でカバーされることがあります。ただし、留学中に起こるかもしれないあらゆるリスクに備え、現地の強制保険以外に留学生保険に加入することを強くお勧めします。

事故補償制度のACCとは

ニュージーランドには国内で起きたほとんどの事故による傷害(但し既往症など健康状態に起因する事故は除く)の治療費を補償する保障制度(ACC: Accident Compensation Corporation)があります。ACCを利用する場合は、治療を施した医療機関がACCが適応されるかどうかを判断し、手続きを進めます。この制度のすごいところは、治療費は国民の税金で支払われるのですが(初診料や治療費の一部は自己負担となります)、ニュージーランド国民だけでなく留学生や旅行者なども本制度の対象となること!保険や国の補償制度がしっかりしたニュージーランド。もしもの時のことを考えても安心して留学できる国ですね!


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